『ファンタスティック・ビースト』が生んだ別の論争として、LGBTQ(性的少数者)の描写不足をめぐるものがある。2作目では、ダンブルドアとグリンデルバルドの同性愛関係についてはっきりとは言及せず、まるでかつて厳格な倫理規定の対象となっていた古いハリウッド映画のように、2人の関係を1度だけほのめかした。
このことからツイッターでは、新作では果たしてダンブルドアの「秘密」が明かされるのか、それともダンブルドアはクローゼットにとどまり、保守的な観客の繊細な気持ちに配慮することが優先されるのかという疑問の声が相次いだ。
呪われたこのシリーズの3作目が、これまでの数々の論争や観客の疲労感を振り払えるかどうかは、見ものになる。
幸運なことに、最新作の脚本では、『ハリー・ポッター』シリーズの複数作品で脚本を共同執筆したスティーブ・クローブスがローリングに協力している。クローブスがローリングの暴走を抑えられたのかどうかは、間もなく明らかになるだろう。