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2021.09.29

ナイキの児童労働問題で表面化「サプライヤー配慮」の歴史と現在地

oil palm plantation / Getty Images


五輪のレガシーを活用して


Forbes JAPAN 11月号「AIが厳選!最強のサステナブル企業 100」特集の「サプライヤー配慮ランキング」には、地方企業や中小企業も多くランクインした。

「個人的には、センシティブな食品や電子機器、自動車業界が先陣を切っている印象がありましたが、幅広い業種・業態の努力が見える結果となりましたね」と笹谷。

サプライチェーンに関する問題は、発生時のレピュテーションダメージが非常に大きいので、ランキングが示す通り、企業規模を問わずサプライチェーン・マネジメントに取り組むべきだという。

日本では今後、東京オリンピック・パラリンピック競技大会で用いられた「持続可能な調達コード」がレガシーとなり、公共機関などで活用されていく。「その追い風に乗って、さらに多くの企業がスコアを上げていくことを期待しています」

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笹谷秀光◎千葉商科大学基盤教育機構 教授、ESG/SDGsコンサルタント。東京大学卒業後、1977年に農林省入省。環境省・農水省などを経て2008年から伊藤園で取締役など。2020年から現職。日本経営倫理学会理事、グローバルビジネス学会理事、人サステナビリティ日本フォーラム理事なども務める。

文=田中友梨

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