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Jeremy Moeller / Getty Images

グーグルに勤務する黒人の従業員が先日、警備員に停止を命じられたとツイッターに投稿して注目を集めた。警備員は、グーグルのアソシエイト・プロダクト・マネージャーである彼が、同社の社員であることを信じなかったという。

ハーバード大学を卒業した、黒人経営のヘッジファンドBLK Capital Managementの共同創業者でもあるアンヘル・オヌオハ(Angel Onuoha)は、9月20日に次のようにツイートした。「グーグルのキャンパス内を自転車で走っていたら、誰かが私が従業員だと思えないと主張して警備員を呼んだ。そのため、2人の警備員に私のIDバッジを見せることになった」

オヌオハは、22日深夜のツイートでさらに詳細を説明した。「彼らはその後、私からIDバッジを取り上げ、問題があれば警備員を呼ぶように言った。30分も待たされたせいで、帰りのバスに間に合わなくなった」



オヌオハのツイートにリプライした、同社の元警備員のアルバート・リチャードソンも、差別被害に遭ったと語っている。彼は職場で「疑わしい人物」と呼ばれたと主張している。

「マイクロキッチンで昼食をとっていたら、無線で『ランチが終わったら2階のキッチンに行ってくれないか。グーグラーから不審者の報告があったんだ』と言われた。その後、私は1時間をかけて自分を探すハメになった」と、リチャードソンはツイートした。

オヌオハとリチャードソンの両名がどのオフィスで働いていたのかは不明だ。筆者は彼らに連絡を取ろうとしたが、この記事が公開されるまでに回答は無かった。

グーグルの広報担当者は、筆者の取材に「当社はこの従業員の懸念を非常に深刻に受け止めており、彼と連絡を取って調査を行っている。我々のゴールは、すべての従業員にとってグーグルがインクルーシブな職場になることで、彼らの帰属意識を高めていくことだ」と述べた。

グーグルは7月のレポートで、2020年が黒人社員の採用において過去最高の年だったと報告し、米国での採用者の8.8%が黒人(Black+)だったと述べていた。この数字は、2019年には5.5%であり、様々な人種グループの中で最大の伸びを示したという。

黒人社員の比率はわずか4.4%


しかし、同社の最新のインクルージョンレポート(Diversity, Equity and Inclusion)によると、米国の従業員のうち、黒人は4.4%に過ぎず、米国のリーダーシップポジションにおける黒人の比率はわずか3%に留まっている。さらに、女性の黒人がリーダーシップポジションに占める割合は、わずか1.3%だ。

一方で、グーグルの米国の従業員の過半数は白人(white+)で、全体の50.4%が白人、リーダーシップポジションでは65.5%が白人とされている。

オヌオハやリチャードソンのような事例が過去にもあったことは、特筆しておくべきだ。USAトゥデイの2020年2月の記事では、グーグルの黒人エンジニアリングマネージャーのレスリー・マイリー(Leslie Miley)が、同社のサンフランシスコオフィスに入ろうとしてブロックされたという話が紹介されていた。

編集=上田裕資

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