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Forbes JAPAN Web編集部


実際のCM制作はまだこれから


ところで10月以降には、実際にどのくらいの字幕付きCMを見ることができるのだろうか。課題として残るのは、前述の通り広告主の理解不足だ。

「トップマネジメントの理解が必要です。企業としてSDGsに力を入れているなら、ぜひ字幕付きCMにも取り組んで欲しい」と小出。すでに字幕を取り入れている企業には、聴覚障害者やその家族からの感謝の連絡も入っているという。

そのため、今後は「サステナブル」を切り口に訴求を強めていく。例えば日本テレビでは、2021年5月に開催した『Good For the Planetウィーク』の影響で、期間中のCMの字幕付与割合が2.5%まで上がった。「SDGsを中心に、人のため、暮らしのため、社会のため、そして未来のためにできること」を視聴者とともに考えるキャンペーンで、スポンサーもダイバーシティに関心が高い企業が揃っていたからこそである。

「テレビ局もサステナブルを意識した番組づくりに力を入れていますので、まずはそういった番組のCM出稿企業に働きかけていきたいです」と松本。

字幕付きCM普及推進協議会では、2022年10月を目標に、スポット枠(番組に関係なくテレビ局が定める時間に挿入されるCM枠)でも、字幕付きCMを放送できるように整備を進めている。

「CMも社会のひとつのインフラ。すべての人に情報が伝わるよう尽力したい」(橋爪)「CMに字幕が付いているのが当たり前にしたい」(小出)。サステナブルへの注目の高まりを追い風に、これからも協議会の挑戦は続く。

文=田中友梨

ダイバーシティ

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