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Forbes JAPAN 編集部 編集長

Forbes JAPANは11月号(9月25日発売号)で、「AIが厳選!最強のサステナブル企業 100」を発表する。まず、サステナブル企業って何? うちの会社は? あの取引先は?と気になる方のために、説明から始めよう。

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今回、ForbesJAPANは、「インクルーシブ・キャピタリズム」シリーズの第2弾として、東証一部上場の全2189社を対象に、総合ランキングと以下の6つの部門ランキングを算出した。

・経営陣の発言一貫度ランキング
・女性活躍ランキング
・長期コミットメントランキング
・ポテンシャルランキング
・サプライヤー配慮ランキング
・CFO・財務視点ランキング

ランクインした企業の「時価総額の順位」も合わせて記載しているが、時価総額が高いからといってサステナブル度が高いとは限らない。つまり、いま稼ぐ力があっても、それが将来的に持続する、つまりサステナブルとは限らないのだ。

例えば、総合ランキング10位のホーチキは1918年(大正7年)に東京で創業した日本初の火災報知器の会社である。時価総額の順位は東証一部で1269位。中位より下だ。しかし、サステナブルという視点を入れていくと、見事に総合10位にランクインした。

ホーチキは火災報知器だけでなく、消火設備、情報通信設備、防犯設備など「安全と安心」のインフラを世界に提供する企業である。ESGの要素を経営に取り入れ、社会的責任を果たすために「紛争鉱物(ゲリラなど武装勢力の資金源となる鉱山資源)」の情報を取引先と共有する。サステナブル度の高さから将来的な期待が高いことを示している。

財務データと非財務データの総合格付け


今回、AIで算出を行ったサステナブル・ラボ代表の平瀬錬司がランキングの意図をこう説明する。

「これまでの企業格付けは、収益力という1軸でした。しかし、現実の世界では収益だけでなく、社会インパクトも重視されています。いま稼いでいても、世の中の何かを破壊したり、下請け企業にしわ寄せがいったり、従業員や消費者に直接的間接的に何らかの不利益をもたらしていては持続しません。資金調達で投資家の目も厳しくなり、消費者も敏感に反応するようになりました。収益力と社会インパクトを、私たちは“強さと優しさ”と言っていて、この2軸を足したのがサステナブルランキングなのです」

財務データと非財務データの総合格付けと言えばいいだろう。では、社会インパクトとは何か。平瀬が続ける。

「気候変動をはじめパンデミックや地政学的なリスクなど、経済にどう影響を与えるか読めない時代になりました。そこで視界を広げて、時間軸も変えてみていく必要があります。お金を稼げるだけでなく、社会をよくして共存共栄をはかる試みをしているか、が問われているのです」

AIによる解析に使用した要素は、CO2排出量、エネルギー消費量、女性従業員・役員の比率、労災事故検出、残業、従業員満足度、労働分配率、廃棄物排出量、水消費量、研究開発費、取締役の任期、取締役の出席率といったものから、ESG/SDGsのグローバル指標など多岐にわたる。決算書や株価ではなかなか見えにくい部分を読み取っていこうという試みだ。

文=藤吉雅春

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