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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター


Canvaのフリーミアム型ソフトウェアは、もともとアマチュアデザイナー向けのツールだったが、現在の月間ユーザー数は6000万人を超え、アメリカン航空やCBRE、インテル、Zoomなどの大手企業に採用されている。

今回のラウンドで評価額が400億ドルに拡大したことで、各人が会社の18%を保有する創業者のパーキンスと彼女の夫の保有資産は、それぞれ65億ドルに達している。また、9%を保有するAdamsの保有資産も32億ドルに達した。


左から、Canva共同創業者のCliff Obrecht、Cameron Adams、Melanie Perkins(写真=Canva)

しかし、パーキンス夫妻は自身の経済的成功には関心がなく、彼らの持分のほぼ全てにあたる会社の30%をCanva財団(Canva Foundation)に寄付し、慈善目的に使う予定だ(2人は合計36%を保有しており、手元に残るのは6%ということになる)。

「私は、ビリオネアと呼ばれることに違和感を覚えている。なぜなら、会社が稼いだ金を自分たちの財産だと考えたことは一度もなく、その管理人に過ぎないと思っているからだ」とパーキンスはブログで述べている。

Canvaは、初めての慈善活動として、1000万ドルを非営利団体のGiveDirectlyに寄付し、アフリカ南部の貧しい家族を支援する。今後は、さらに寄付活動を活発化させる予定だ。

パーキンスは、寄付のインパクトを最大化するための “2ステップ計画”を考案した。第1ステップは、「世界で最も価値の高い企業の1つになり、最善を尽くす」というものだ。パーキンスは、IPOには関心がないという。

第2ステップとして、Canvaは「Pledge 1%(1%の誓い)」と呼ばれる、自社の時間や資金、株式、リソースなどを慈善活動に充てるというムーブメントに参加している。同社は、現在6万の学校と13万の非営利団体と連携している。また、同社は、印刷注文を1件受注するごとに樹木を1本植える活動を行っており、これまでに200万本を植樹している。

「我々は本当に大きな責任を感じている。住んでいる場所や社会経済的地位、スキルや経験に関わらず、世界中の全ての人にデザインする能力を提供していきたい」とパーキンスは語った。

編集=上田裕資

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