キャリア・教育

2022.03.06 18:00

上司にも小さく命令せよ。カリスマホストのごとく「仕事で指名される」方法

Getty Images


リョーマは、女性から何か頼まれたときにも主導権をなくさないよう意識している。お酒を飲むよう勧められたときには「じゃあ一緒に飲もうよ」と返して女の子にも飲んでもらう。アフターに誘われたときにも、「行くときは僕から誘いたいから」と伝えて断る。アクションを起こす主体を自分にすることで、関係の中でリードし続けることができるのだ。
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そうして「小さな命令」で女性をリードするようになってから、ホストとしての人気は大きく上がった。女性たちは、リードされる関係の刺激を楽しみ、リードしてくれる相手に価値を見いだしているようだ。

「お客様との間で主導権を握るためには、日ごろの関わり方が大切です。だからコツコツ、『小さな命令』を積み重ねていく。女の子が嫌がらない、むしろ楽しんだりするような命令をしていくことが重要です」

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越前リョーマ
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「合コンの仕切り役」ではモテない


「お金を払ってでも会いたい」と思わせるためには、このように女性を楽しませることが欠かせない。女性をリードする以外には、何をしたら良いのか?

よくある間違いが、頑張ってしゃべりすぎることだ。客を楽しませるためには芸人のようにおもしろい話をしなければならないと、必死にしゃべっていた時期がリョーマにもあった。しかし、リョーマはこの頃の接客を「しゃべれる俺」「盛り上げ上手な俺」を押し付けるばかりで、客からはうっとうしく思われていたかもしれないと振り返る。

「モテない『合コンの仕切り役』に似ていたかもしれません。お客様は、楽しむためにホストクラブに来ます。でも、その『楽しみ』は、ホストの漫才を聞く事じゃない。本当に楽しかったな、来てよかったな、と思ってもらうためには、お客様自身に話してもらったほうがいい」

そう気づいてから、リョーマは女性のほうにしゃべってもらう接客をするようになったという。すると、自然に相手のことをもっと理解したいと思うようになり相手に合わせた接し方ができるようになっていた。

「相手に本気で興味を持ち、『もっと知りたい』という気持ちを示す。自分をアピールするより相手を理解しようとするほうが、『モテ』への近道になると思います」

同書には、このほかにもナンバー1ホストならではのコミュニケーションテクニックが紹介されている。「会いたい」と思われたい人がいるなら、必読の本だ。

(この記事は、越前リョーマ著『成功したいなら誰かの「推し」になれ』から編集・引用したものです)

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文=藤沢緑彩

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