Forbes JAPAN SALON

2021.09.22

会員による会員のための出会いと交流の場の創出を目指して──。ついにスタートしたForbes JAPAN SALONに託された想いを聞く

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(左)牛久保拓志 Forbes JAPAN SALON室長 (右)佐藤英樹 Forbes JAPAN執行役員

いよいよ始動したForbes JAPAN SALONにはどんなメンバーが集まり、どんなムーブメントを発信していくのか?発足に至る経緯から今後のビジョンに至るまでを、Forbes JAPAN SALONのメンバーでありエディターでもあるレフトハンズ代表 大野重和が、牛久保拓志 Forbes JAPAN SALON室長と佐藤英樹 Forbes JAPAN執行役員に聞いた。


Forbesに選ばれた人物たちと深く交流するための場


大野重和(以下、大野):Forbes JAPAN SALONはどのような目的のもとに立ち上げられたのでしょうか?

牛久保拓志(以下、牛久保):Forbes JAPANというメディアを通じて、これまで素晴らしい経営者の方々にお会いする機会がありました。彼らのもつポジティブなマインドと知恵、そして情報やアイディアを世に広めていくことこそが、我々の使命だと感じてきました。しかし時が経つほどに、彼らとの関係がメディアというひとつの線だけに限られてしまうことをもったいないと思うようになっていたのです。彼らと交わる線をもっと複数にし、立体化していくということが、我々の将来的な使命になるはずだと確信しました。

佐藤英樹(以下、佐藤):コミュニティをつくろうという話自体はForbes JAPANの創業時からありました。でもまずはメディアの確立、オンラインサービスの拡充、イベントの実施といった具合にやることの優先順位があって、なかなかここまでたどり着きませんでした。

そうしたなか、当社のファウンダーの高野は新しいものを生み出していこうということに対して非常にポジティブでした。コロナ禍というこのタイミングで、さて何をやるべきかという時に、僕がこれまで歩んできたメディア畑という背景だったり、ライフスタイル・コンテンツの展開や、ブランドとのタイアップなど、さまざまな新しい仕掛けに取り組んできた実績と、牛久保の会員制サロンの立ち上げから運営までを手掛けてきた実績を鑑みて、一緒に会員制組織を立ち上げさせようという決断に至りました。

こういう時期だからこそ求められる事業をつくっていこうということで、我々も高いモチベーションをもつことができました。Forbes JAPAN SALONで得られるポジティブなチャンスの価値を、より多くの方たちに伝えていきたいと思っています。

大野:いまこういう時期で、人と会うことの価値が上がっているとおっしゃられましたが、それがForbes JAPAN SALONではどのように叶えられるか、ご説明いただけますか?僕自身会員の一人として、会員になっている人はこの状況をどうチャンスに変えていこうかというポジティブマインドをもっていて、ただちにアクションを起こせる人たちだと思っています。



佐藤:ネガティブになりかねない時に、Forbes JAPAN SALONというポジティブなアイディアを放りこんだら「それそれ!」といった具合に、すぐに多くの方たちが賛同して集まってきてくれたんです。そうしたダイレクトな手応えに、すごく励まされています。やはり彼らはおっしゃるとおり、ポジティブマインドのもとにピンチをチャンスに変える人たちなんだと思います。

牛久保:ピンチと呼ばれる局面において、それをチャンスと思えるか、ただ悲嘆に暮れるだけか、反応は大きく二極化されていくのだろうと思って見ています。Forbesの読者あるいは誌面に登場されるような方たちは、そもそも大方がポジティブ思考なのでしょう。

コロナ禍に進化したオンライン文化の浸透が後押しに


佐藤:コロナ禍になってから、Forbes JAPANではデジタル部門のセールスが大幅に伸びました。ステイホームしつつも、情報収集のためにクオリティの高い記事を読んで、コロナやグローバル経済の最新情報を知りたいと願ったわけです。

Forbes JAPAN SALONにおいても、オンラインサロンはひとつの強力なエンジンになっていて、リアルだけではもの足りないと感じる人であれば、いつでもこれを利用して他者と繋がれるし受発信できるんです。Forbesというメディアがオンラインでも強かった、しかもグローバルネットワークに通じていたというのは、サロン事業を立ち上げる際にも大きな後押しの力となりました。

大野:最近、例えばカナダのlululemonや、アメリカのallbirds、石川県金沢を拠点とするseccaという企業をオンライン取材したのですが、コロナ禍の良い副産物としては、これまで以上に海外や地方の人たちとオンラインで繋いで交流し合える時代になったということがあると思います。

佐藤:それがこれからの“当たり前”になってくるのでしょう。

大野:Forbes JAPAN SALONでは、オンラインとリアルとそれぞれで出会いの機会と場を創出するということですが、牛久保さんはその強みをどう見られていますか?



牛久保:コロナはおっしゃるとおり、オンライン文化の浸透という面に関して言えば多大な貢献をしたということができるでしょう。特に電話と違って、遠方の方たちとお互いに顔を見て話すことができるようになったのは、大きな進化であったと思います。

一方で、オンラインだけですと心の信頼関係を築いていくのが難しいところもあるはずです。やはり一度もお会いしていない人とは、どうしても心の距離が縮まらないのではないかなと。いわゆる利便性という意味ではオンラインの優位性は圧倒的で、単に情報の共有だとか伝達だといった部分はオンラインビジネスとしてやっていけると思います。でも、いざお互いに何か動かしましょうという時には、やはりリアルな場で膝を詰め寄せ進めていくことが必要でしょう。画面だけでは感じられない雰囲気だったり、間合いだったり、波長とかいった部分も、信頼関係を築くうえでは必要だからです。Forbes JAPAN SALONでは、その両方をしっかり提供していくべきだと思っています。

佐藤:これまでもブランドの方たちとさまざまなイベントを実施してきましたけれど、「やっぱりリアルはいいね」とトップの方ほどおっしゃいます。ブランドの世界観を伝えるにも、熱量とか気持ちが何より大切で、顧客との信頼関係を築くうえではやはりリアルコミュニケーションが欠かせないと、皆さんおっしゃっています。

メンバー間の信頼関係というものは、確かにオンラインだけでは築けるものではありません。目指すのはリアルとオンラインを融合させた先に、さまざまな手段でそういう出会いと交流と学びの場を提供することに他なりません。

また交流会といって、メンバーとテーマを決めてオンライン勉強会をやりましょうという企画もあります。セミナーとかセッションをどんどん開催していきます。去年からのForbesのアワードもオンラインで実施していて、そういうノウハウもあるので、今後は定期的に開催していくと思います。

ビジネスだけでなく、趣味や興味も共有できる仲間に出会える


大野:ビジネスを共に語り合い、どう協業できるかを画策するような機会がある一方で、会員同士が共通の趣味で集まる、というのもあると嬉しいですね。

佐藤:サークル的なものも、もちろん始めていきます。例えば釣り好きの方たちが集まって、フィッシングクラブみたいなものをつくって一緒に出かけるというような。

大野:僕は釣りが好きで、好きが高じて釣り具メーカーの仕事もしていますから、ぜひフィッシングクラブはつくりたいですね!

佐藤:そういう話を共有して、サロンで話してもらうと、きっと他の釣り好きの方たちが反応して「今度一緒に行かない?」といった話になるでしょう。大野さんにも、積極的にそういう話題をオンラインサロンで発信してほしいですね。

何しろForbes JAPAN SALONには、会員というフィルターを通した信頼すべきメンバーしかいないから、安心してコミュニケーションできます。そうして、趣味や遊びを通じて信頼関係を築いた仲間と、今度はビジネスでも協業する、といった発展もあることでしょう。

大野:コンセプトメイキングやコピーワークを手伝わせていただいた僕も会員になり、デザイン周りを手がけたCentroさんも会員になり、といった具合に、このForbes JAPAN SALONを一緒に形にしてきたクリエイター仲間たちも会員になっているという点も誇らしいですね。

牛久保:そこは本当に感謝しています。何かひとつ共通項があったり、思いがある人たちが繋がっていくというのは、まさにあるべき姿だと思います。Forbes JAPAN SALONを直接的にビジネスに活かすという目的だけでなくて、もっと大きい視点から、視野や情報、人脈を広げるために生かしていただけると嬉しいですね。人生という観点から考えると、人脈というものには仕事の側面だけでなく、プライベートの部分もあっていいと思います。

大野:僕はForbesの作り手でもあり読み手でもあるのですが、やはり、Forbesの読者は時代の最先端を切り拓いているビジネスフロンティアであり、Forbes JAPAN SALONはそんな方たちが純粋に前向きな気持ちから集まる場所なのだと思っています。僕は取材を通じてそういう人達と数多く触れ合う機会をもってきましたが、いつも新鮮な感動とインプットをもらえるんですね。そんな風に、人に良い影響力を与えられる方たちと、オフィシャルなイベントや講演会で会えることはもちろん大きな楽しみでもあるのですが、そこにプラスして、一緒に音楽を聴いたり、ワインを飲んだり、釣りやキャンプ、ゴルフに行ったりとか、遊びや趣味、レジャーを楽しむ機会もあれば余計に楽しいだろうなと思います。

佐藤:特に忙しい経営者層でいうと、ある程度年齢がいくと、なかなか新しい友達がつくりにくいというような話を聞くんです。Forbes JAPAN SALONはフラットな組織で、メンバー間で誰が偉いとかいったような上下関係がないから、すごく人脈がつくりやすいはずです。よくある理事長という存在も置いていません。Forbes JAPANファウンダーの高野も、他の方たちと同じ一会員です。ここは中心的存在のもとに賛同者が集まるような、いわゆるカリスマサロンではありません。同じ会員同士、フラットに集えるところが大きな特徴だと思っています。

大野:有名な大企業の社長さんとスタートアップの若者がフラットに話すことができれば、互いに刺激を受けることも多いでしょう。例えばワイン会をやろうとか、予定している催し物はありますか?

牛久保:ゴルフは間違いなくやります。他にも、例えば歌舞伎や落語といった日本の伝統芸能を一緒に鑑賞する会を開けたら面白いだろうと考えています。会員の方たちは、ビジネスだけでなく日本文化を海外に発信する役目も担っていらっしゃるでしょうから、知っているようで知らない、まだ体験したことがないようなことに触れられる機会も設けていきたいですね。

Forbes JAPAN SALONの3つのキーワード


佐藤:とにかくさまざまな会員がいるので、そこから発案される、その人を軸にしたイベントや交流会をやりたいですね。すでに、お茶の先生からは茶道の発表会をやりたいという話も出ています。そうしたアクティビティを通じて、歴史とか戦略とか人脈とか芸術、生きる喜び、そしてそれを他者とシェアする喜びを学ぶ。Forbes JAPAN SALONはそういう場所なのです。

軸となるのは3つのキーワードです。ひとつめが「共に創造する」ということ。例えばアートシンキングとかデザインシンキングといった話題をテーマにした分科会を、会員さんの呼び声に応えて開催するというようなことです。

それから、Forbes JAPAN SALONにはパトロン志望の経営者もいればアーティストやクリエイターもいますから、よそにはなかなかないようなマッチングも生まれるでしょうし、そこから新たな事業や文化、ムーブメントが生まれる可能性もあります。

そして大事なのが、「皆で幸せになる」ということ。一人勝ちではなくて、皆がお互いのハッピーを共有して伝播させ、分散させていく。特に若い起業家たちに会うと、価値観的にそういう社会にしたいと話す人が多い。もっと皆が幸せを分かち合えるように、例えばクラウドファンディングをメンバー同士で立ち上げたりということもできるでしょう。

例えばフードロスで困っている人を救っていく、SDGsに取り組むような事業を行う会員もいるので、そういう人たちに勉強会を催してもらうというのもあるでしょう。企業の価値と自分の価値を一緒に上げていくような手伝いができる、共生と協調を叶える社会に貢献できる価値は非常に大きいと思います。

あとは「ライフスタイルの提案」というのもあります。Forbesは大きく言えばビジネス誌ですが、ファッション、クルマ、お酒、時計といったブランドビジネスのハブにもなっています。普段はファッション誌を読まない人も、Forbes JAPANを読むことで知るという声が多く寄せられています。これまで創刊から7年やってきて、しっかりと媒体価値がついて来ているので、これをサロンで立体的に体現していくことができます。

例えばインテリアやワイン、ファッション、アートといったフックを増やし、ライフスタイルを充実させることで、もっとパワーアップした自分になれると思いませんか?日本のビジネス誌はずっと「24時間仕事」みたいな感じで、ライフスタイルの部分をおざなりにしてきたところがあるので、そこの部分をフォーカスしてあげることも大きなミッションになると思います。

大野:確かに、僕も取材を通じて感じていましたが、起業家の目標が「立派な自社ビルを建てて、ダイナスティを築いてやる」というのではなくなってきていますよね。それよりも、家族や仲間とどのように時間や喜びをシェアしていこうかという風に変わってきているように感じます。


「SMALL GIANTS AWARD」ではグランプリ受賞者が本誌表紙を飾ることが恒例 

佐藤:あとは、東京一極をどう脱却するかですね。実際、会員には地方出身者も多いんです。Forbes JAPANのスモールジャイアンツアワードに選ばれた地方の起業家たちも大勢名を連ねています。彼らは地方にいることをネガティブ要素とするのではなく、むしろそれを強みと考えています。彼らの「地方が強くならなければ、本当の意味での日本経済の再生はない」というような意見を聞いて、Forbes JAPANはそこをもっと支援していくべきだと思いを新たにしたところもあります。日本企業のおよそ8割に当たる中小企業を、なぜもっと輝かせないのか。そのためのヒントも見えてくるのではないかと思っています。

大野:共感してもらえる大義名分があって、かつ自分がいいと思うことをやりたいですよね。そこに賛同してくれる仲間がいれば、力も増してムーブメントを起こせる。

牛久保:我々が力を合わせれば、物事を動かす大きな力になるということをちゃんとエッセンスとして入れていかないと、充実したサロン活動にはならないと思います。

時間や体験の共有によって、相手の人間性に触れられる


大野:例えば同じスキルを持った協業者候補が2人いたとします。どちらかを選び、一緒に仕事をするとなった時、相手のスキルやパフォーマンスだけでなく、マインドも共有できるところがあるかどうか、つまり人格も見て判断するのではないでしょうか。

会員の方たちも、相手のスペックを見て「こんなところと協業したい」というのがあるでしょうが、でもその相手に価値観やビジョンにおいて共鳴できる部分があるか、自分に刺激を与え、成長させてくれるかどうかを見極めるには、例えば一緒にボランティア活動に参加したり、音楽会に参加したりといったことを通じて、先に相手の人間性や感性を知ることができればいいですよね。

そうした体験ののちに仕事のパートナーシップを結んだとしたら、上手くいかないわけがない。Forbes JAPAN SALONは、同じ時間と体験の共有によって人を知れる場と機会にもなるのではないかと期待しています。

牛久保:会員は、具体的に何か物を売りたいとか、売上を上げたいと考える人ではなくて、何らかの形で今後社会貢献をしたいとか、人の役に立ちたいと考える人ばかりなので、例えば費用対効果の話などを細かく言われたことはありません(笑)。

佐藤:経営者のもっている良心だったり、社会に対する責任問題とか、そういった部分をしっかりと受け取れる体制になっているはずです。

そもそもForbesというメディア自体が、実はサステナブルなんですよ。メディアとしてすでに100年続いているんです。これだけ長期にわたって出し続けられているメディアというのはなかなかありません。しかもグローバルメディアとして40か国で事業を展開しているのです。そこの安心感は、会員にもメリットとして受け取っていただけているはずです。

大野:おっしゃるとおり、Forbesという冠の価値は圧倒的に大きい。Forbes JAPAN SALONの会員証は、海外のビジネスシーンでも強力なお墨付きとして力を発揮してくれるでしょう。



牛久保:いままで私は、Forbesのような強力な看板がないところで会員組織運営をやってきました。それでも、10年間で1万5千人の方にご参加いただきました。それがForbesであれば、もっとぎゅっと時間を詰めて、成長させられると確信しています。

Forbesというグローバルメディアブランドの傘の下に世界へと広がるチャンスがある


大野:Forbes JAPAN SALONの目指すところとは何なのでしょうか?

牛久保:会員さま同士で新しいビジネスを始めるといったことも発生するでしょうが、これはぜひ実現させたいことです。

そして次は、会員さまの企業が長く継続していくことです。いつか振り返った時に「Forbes JAPAN SALONで出会った方たちの縁で、こんなことができた」というような会話が増えていくと最高に嬉しいですね。

人脈についていうと、やはり年をとるほど友人というのはつくりづらくなります。でも、以前携わった会の方でも、会を通じて大切な友達をつくっていらっしゃるんです。我々が貢献できて本当に良かったと思えるところですね。

大野:密かに期待していることなのですが、Forbes JAPAN SALONが立ち上がったのち、海外にも広がってほしいなと。世界40か国にForbes SALONができて、そこの会員とも繋がれるとすれば、きっと世界中に交流の輪とビジネスチャンスが広がると思います。

佐藤:海外ではすでに、独自に会員組織を展開しているところがあります。日本のForbes JAPAN SALONも、どうローカルでやっていくか、そしてどう他国と連携できるか。いままさに、その方向性と可能性を本国と詰めているところです。

牛久保:本国からの期待値もすごく高いんです。ミートアップというのは、次のForbes事業の新しい質をつくるものではないかと、当社内でも非常に期待が高いですね。



佐藤:
グローバルの連携は、遅かれ早かれ何らかの形で会員の方たちにはご提案できると思います。すでにメディアとしてのForbesでも、海外版のForbesに出稿できるメニューを展開していて好反響を得ています。

そうした連携が各国のサロン同士でもできたら、これはまさにForbesならではの強みとなりますよね。その実現が、立ち上げた次の段階の大きな課題となるでしょう。

牛久保:歴史あるグローバルメディアだからこそ叶えられる社交の機会と場の創出に、ぜひご期待いただきたいですね。

Forbes JAPAN SALONでは若い人も女性も同じメンバーとして集まることで、活気に満ち溢れた組織になることでしょう。そう、国際的でオープンマンドで、さらにスタイリッシュであるという部分、Forbesならではの洗練さを大切な軸にしたいと思っています。

大野:どこかにリアルに集える拠点としての場所があるといいですね。

佐藤:それは追々、会員さんと一緒につくっていきたいと思っています。会員にはホテルやレストランのオーナーもいらっしゃるので、自然な流れとしてそういうところで定期的に会合が開かれるようになるでしょう。

後継者に引き継ぐことができるこの先100年後にも存在するサロン


牛久保:場所も大事ですが、末長くずっと続くサロンというのも我々の目指すところです。例えば大野さんも、いつかは会員権を後継者に引き継ぐ。その後継者も、またいつかは次の代に引き継ぐ──そんな風にいつまでも存在し続ける組織を提供できるのも、これまで100年続いていて、この先100年後もあるに違いないForbesならではのことと思っています。

長く続くことによって、サロン内では重鎮的なシニア経営者と、新しい感性をもった若いスタートアップの後継者世代が交流し、互いに刺激を与えられるようになっていきます。ここの部分をちゃんとやっていけるような場と機会を提供していかないと、日本の経済の先は決して明るいものにはなりません。ベテランは若手のメンターになってくれます。若手はメンターを探しているし、成功者はみんなにコーチングとか何かを残していかなくてはいけないんです。Forbes JAPAN SALONは、そのための場であってほしいですね。

大野:そしてそこに存在すべきは、屈託のないオープンマインドですね。

牛久保:はい。せっかく会員になったのなら、何かこれまでやってきたこととは違った新しいことを、ひとつは始めてみてほしい。他の会員さんから、何か新しいことを学んで取り入れてみるのです。新しいチャレンジを通じて新しい自分を知ることができる人は、いつまでも若々しくいられるでしょう。逆に、もうこのままでいいやと思ってしまった時に、人は老いていくのではないでしょうか。

大野:スキームとしては、会費を頂戴して幾らの利益──といったショートサイトの話ではなくて、会員の間でいろいろな化学反応やムーブメントが起きて、彼らが繫栄していった先で、結果的にForbesにも利潤が回ってくるという考えなわけですね。



佐藤:おっしゃるとおりです。実はForbes自体のイメージの割には、費用の部分でもスマートな建てつけとなっていて、何より末永いお付き合いの実現に重きを置いています。

そのためにも、我々が提供するコンテンツやサービスは大事です。言い換えれば、新しい形のコンシェルジュサービスだとも思っています。例えばPRやブランディングの見地から言えば、Forbesメディアで広告展開もできますし、事業が記事で取り上げられる可能性も当然出てきます。OCEANSというメディアとも連動できますし、イベントもできる。デジタル制作チームもあるし、何より会員同士でアドバイスを与えあったり紹介しあったりといったメリットもあります。こんな会員と繋がりたいといったマッチングの点でも尽力しますので、ぜひ遠慮なく相談してもらって、気軽に声をかけてもらえればと思います。

大野:大らかなオープンマインドのもとに、紳士的なギブ&テイクを繰り広げた先の共存共栄といったことが繰り広げられるなら、この先にはワクワク感しかありません。どうもありがとうございました。

Promoted by Forbes JAPAN SALON / interview & text by Shigekazu Ohno(lefthands) / photographs by Takao Ota

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