1日10分でできる「ライティング瞑想」のすすめ

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瞑想(めいそう)はこのところ、毎日のように話題に上っている。瞑想は大昔から行われてきたが、最近は瞑想を簡単に行うためのアプリや、方法・理論を説明する書籍も発売され、まるで最新のはやりもののようになっている。

瞑想には健康増進やリラクセーション、睡眠の改善、幸福感の向上など、多くのメリットがあることは疑いがない。瞑想には禅やマントラ、超越瞑想(TM)など多くの種類があり、それぞれ少しずつ違ったアプローチをとっている。ウオーキング瞑想といった動きを伴うタイプの瞑想もあり、その中の一つとして私が気に入っているものが、ライティングだ。

瞑想講師のジェーン・ブルネットは、ハフィントン・ポストへの寄稿記事で、「ライティングは強力な瞑想法になり得るもので、人の活発な精神を瞑想の精神と統合する手助けをしてくれる」と述べている。1日10分これを実践するだけでも効果があるという。

CM・ハミルトンは著書『Writing Meditations: 36 Prompts to Inspire Meditative Writing』で「歴史上の偉人の多くは、誰にも見せない文章を書くことに何時間も費やしていた」と述べている。

「アイザック・ニュートンやチャールズ・ダーウィンのような科学者、ベンジャミン・フランクリンやウィンストン・チャーチルのような政治家、レオナルド・ダビンチやアーネスト・ヘミングウェーのような芸術家、マルクス・アウレリウスやエーブラハム・リンカーンのような歴史的人物は皆、自分だけのために物書きをして多くの時間を過ごした。彼らは、意図的にライティングの練習をすることで創造性や自己意識、記憶力、生産性、幸福度に大きな効果があることを理解していた」

ハミルトンによると、15~20分ほどの短時間のライティングを5回以下行うだけで、トラウマやストレスをもたらす感情的な出来事に対処する一助となることが、研究で示されている。

ライティング瞑想の始め方は次の通りだ。

1. 道具を集める


紙と書きやすいペン、適切な場所、椅子を用意しよう。

2. 静かな場所を選ぶ


妨害要因を一切なくすこと。携帯電話など、邪魔になる機器の電源は切る。一人でいることが重要なので、誰にも邪魔されない場所を見つけよう。
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編集=遠藤宗生

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