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Lucid Air(c)Lucid

テスラはこの10年間で先進的なEV(電気自動車)のスタンダードを確立したが、新興企業のルーシッド・モーターズ(Lucid motors)はこの状況を変えようとしている。

元テスラのチーフエンジニアが率いるルーシッドは、同社の高級EVモデル2車種が、1充電で500マイル(約800キロ)以上走行可能であることが実証されたとアナウンスした。これは、EVとしては最も長い航続距離であり、テスラの最長走行距離を100マイル以上も上回っている。

ルーシッドのEV車両、「Air Dream Edition Range」と「Air Grand Touring」は、米国環境保護庁のテストで、それぞれ1充電で520マイル、516マイル走行可能であることが確認された。価格は、Air Dream Edition Rangeが16万9000ドル(約1860万円)、Air Grand Touringが13万9000ドルと、いずれもプレミアムな価格帯だ。

テスラは、1充電で520マイル走行可能なモデルSの「Plaid Plus」バージョンをリリースする計画だったが、6月に中止した。テスラの車両で最も長い航続距離を持つのは、1充電で405マイル走行可能な「モデルSロングレンジ」となっている。

ルーシッドの創業者でCEOのピーター・ローリンソンは声明で、「この画期的な航続距離は、単純に大型のバッテリーパックによって実現されたのではなく、当社の世界をリードするEV技術によって達成された」と述べている。

カリフォルニア州ニューアークに本社を置くルーシッドは、SPAC(特別目的買収会社)のチャーチル・キャピタルIVとの合併により7月にティッカーシンボル「LCID」でナスダック市場に上場し、アリゾナ州カサグランデにある新工場で今後数週間のうちにルーシッド・エア・セダンの製造を開始する準備を進めている。

ルーシッドは、先日ピックアップモデルのR1Tの生産を開始したリヴィアン(Rivian)やフィスカー(Fisker)らと並んで、テスラを追撃する次世代のEV企業として注目されている。

ローリンソンは、ジャガーやロータスなどで活躍したベテランエンジニアで、テスラが小規模なスタートアップから脱却したばかりの2009年にテスラに入社し、翌年にはモデルSのチーフエンジニアに昇進した。

編集=上田裕資

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