意欲的な新作多数。腕時計の現在

CODE 11.59 by Audemars Piguet


ROGER DUBUIS Excalibur Single Flying Tourbillon




デザインを一新した新作は、実用性も向上した


斬新といわれた星形のデザインはもはや、エクスカリバー象徴となっている。今年の新作は、デザインを一新。定番のフライングトゥールビヨンに比べ、全体的にシャープにデザインされている。が、リュウズガードがつけられたことで、安心感も増している。防水性能も10気圧へと向上し、パワーリザーブも60時間から72時間へとアップ。実用性もかなりパワーアップしているようだ。

ケース素材|コバルトクロム
ケースサイズ|42mm
ムーブメント|手巻き Cal.RD512SQ
価格|1650万円
問い合わせ|ロジェ・デュブイ(03-4461-8040)

PANERAI Luminor Chrono




ルミノールの個性を最大限に生かしたクロノモデル


まったく新しい自社開発の自動巻きクロノグラフムーブメント「Cal.P9200」を搭載したモデル。8振動/秒で、精度もよく、独自の耐震構造を備えた堅牢性も持ち合わせている。そして、このクロノグラフモデルの大きな特徴は、操作するプッシャーが8時、10時方向に配置されていることである。これによってルミノールの特徴でもあるリュウズプロテクターがベーシックモデル同様、通常の位置に収まり、全体の印象もスッキリしている。もちろん、パネライ独特のクッションケースやサンドイッチ構造のダイヤルは健在。さらにこのモデルには、ストラップ交換システムが採用されており、ブレスレット、ストラップが簡単に交換できる。

ケース素材|ステンレススティール
ケースサイズ|44mm
ムーブメント|自動巻き Cal.P9200
価格|110万円
問い合わせ|パネライ(0120-18-7110)

BREITLING Premier B25 Datora 42




ヴィンテージ感のあるデザインが印象的


ブライトリングはクロノグラフの歴史に大きな影響を与えてきた。この「プレミエ B25 ダトラ42」は、1940年代にブライトリングが開発した名作を復活させたもの。6時位置にムーンフェイズ表示、12時位置の下には曜日/月表示が備えられ、機能性とデザインが程よく調和している。特にこのステンレスケースと赤銅色ダイヤルの組み合わせは、ヴィンテージ感が強くて人気が出そうである。

ケース素材|ステンレススティール
ケースサイズ|42mm
ムーブメント|自動巻き Cal.B25
価格|140万8000円
問い合わせ|ブライトリング・ジャパン(0120-105-707)

BAUME & MERCIER Riviera Baumatic




リビエラにもついに自社ムーブメントを投入


ブランドのフラッグシップモデルに、ついに自社開発のムーブメント「Cal.ボーマティック」が搭載された。「リビエラ」の誕生は1973年。フレンチ・リビエラのライフスタイルにインスパイアされて製作されたという。12角形のベゼルに4箇所のビスが置かれるという斬新さを持っているが、優雅な印象を抱かせる。その普遍性は、50年近く時が経っても変わるものではない。

ケース素材|ステンレススティール
ケースサイズ|42mm
ムーブメント|自動巻き Cal.BAUMATIC BM13 1975A
価格|41万8000円
問い合わせ|ボーム&メルシエ(0120-98-8000)
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text by Ryoji Fukutome

この記事は 「Forbes JAPAN No.084 2021年8月号(2021/6/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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