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(c)Lightspeed

カリフォルニア州メンローパークに本拠を置くベンチャーキャピタル「ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ」(Lightspeed Venture Partners)は、欧州での投資活動を強化するため、Paul MurphyとRoss Masonを採用した。ライトスピードは、スナップチャットやアファーム(Affirm)、エピックゲームズなどへの投資実績で知られるVCだ。

欧州では、この1年でスタートアップの評価額が急騰し、今年だけで、欧州のスタートアップには500億ドルものVCマネーが流入した。欧州で最も評価額が高いスタートアップの1社であるスウェーデンの後払い決済のフィンテック企業「Klarna」の価値は、昨年9月時点で100億ドルだったが、今年6月には456億ドル(約5兆円)に跳ね上がった。

「これからは欧州の時代だ。我々にとって問題だったのは、欧州に参入するか否かを決めることではなく、どれだけ大きく賭けるかということだった」とMurphyは話す。

Murphyは、2018年にアーリーステージ投資を手掛けるロンドン本拠のベンチャーキャピタルであるNorthzoneに参画し、イベントプラットフォームの「Hopin」や電動スクーター企業「Tier Mobility」、ビデオゲーム開発会社「Klang」などへの出資を主導した。Hopinの評価額は、ローンチから2年で75億ドルに達した。彼は、ゲームスタジオ「The Dots」を設立し、2020年8月にTake Two Interactiveに1億9200万ドルで売却した。

また、GIFライブラリの「Giphy」の設立に関与し、2020年5月にフェイスブックに4億ドルで売却したが、この案件は英国当局によって反トラスト法違反の可能性を指摘されている。

Murphyと一緒にライトスピードに参画するMasonは、ジュネーブに拠点を置く英国出身の起業家だ。彼は、クラウドデータ企業「MuleSoft」を設立し、ライトスピードから出資を受けた後、2020年3月にセールスフォースに65億ドルで事業を売却した。彼は、自身の投資会社「Dig Ventures」を通じてSaaS企業や、ComplyAdvantageのようなフィンテックスタートアップへのシード投資をしながら、ライトスピードのアドバイザーを務めるという。

「私がライトスピードのマネージングディレクターであるRavi Mhatreに欧州に戻ることを伝えると、彼は一緒に仕事をしようと言ってきた。このような協調的なカルチャーがライトスピードの特徴だ」とMasonは述べた。

編集=上田裕資

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