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米紙ウォールストリート・ジャーナル寄稿者のレイチェル・ファインザイグは先日、2つの仕事を兼業して「秘密の生活」を送る人たちについて報じた。どちらの雇用主も、もう一つの企業について知らない状態だ。ファインザイグは、2つのフルタイムの仕事を密かにこなす6人の匿名労働者を取材した。

ファインザイグの取材によると、あるソフトウエアエンジニアが1つ目の仕事で生産性の高い仕事を行う時間はわずか3~10時間。このエンジニアは2つの仕事から多額の収入を得ていると主張し、失ったものは1つ目の職場での不要な会議だけだ。

また、別の技術系労働者は、会社の寛容な有給休暇制度を利用してギグ(単発や短期の仕事)を始めた。彼はその中で、会議の時間を尋ねる同僚に対し「申し訳ありませんが余裕がありません」と丁寧に断る方法を学んだ。

新型コロナウイルス感染症の流行開始後に2つの仕事を兼業するようになったある女性は、一方の雇用主からオフィス勤務再開計画について説明メールを受けた。彼女は会社に辞意を伝え、2つ目の仕事を別の場所で見つけて、予定管理のため個人秘書を採用した。

さらに、在宅勤務になったある銀行員はこの機会を活用して別の3つの雇用主を獲得し、その後銀行の仕事を辞めて、採用が決まった企業の一つでフルタイムで働き始めた。この元銀行員は、転職先で追加のギグを行う許可を与えられている。

ファインザイグはまた、「二重(労働)生活を送る方法」と題したガイドを提供している。そのポイントは次の通りだ。

1. 遠隔勤務者を管理しきれていない古めの会社で仕事を見つける
2. 求められるものが多いためスタートアップは避ける
3. マクロソフト・チームズのアイコンを緑のままにしておくなど、仕事をしているように見せる
4. どの会議に出席するかを見極める
5. リンクトインのプライバシー設定を非公開にするなど目立たないようにする
6. 過剰に手が掛かる仕事はやらず、自分だけの時間を持つことで過労にならないようにする

密かに兼業するしている人の存在や、そのこなし方についてのアドバイスは、どう捉えればよいのだろう? このガイドは思考実験として考えること。ファインザイグもそれを意図していたのかもしれない。次のような点を自問しよう。

秘密で2つ以上の仕事をこなすことは、長期的な選択肢か


絶対にそうではない。これは、キャリアの主体性に反するもので、キャリアであなたが何をすべきかについて雇用主が決める状態を変えようとする「人材解放」の理想にも反している。

ただ、その雇用主以外の仕事について雇用主に何を共有するかを自分で決められないわけではない。この場合は、機密保持契約が双方の役に立つかもしれない。

翻訳・編集=出田静

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