2020年の第2四半期は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなかで、多数の店舗が閉鎖されたが、2年間の成長率から割り出した年平均成長率(CAGR)では売上が28%増となった。2年間のCAGRベースで見ると、直営店の売上が9%増、eコマースの売上が66%増だった。
ルルレモンの最高経営責任者(CEO)、カルヴィン・マクドナルドは、2023年の達成を目指していた売上目標を、年内にも上回る見込みだと明かした。予定より丸2年も前倒しとなるかたちだ。
マクドナルドは次のように述べている。「新型コロナウイルス感染症のパンデミックの前とその期間中、その後の回復期を通じた業績で、私たちはこうした成果を達成した。メンズ商品の売上を2021年中に倍増させるという目標は達成される見込みであり、2023年までに海外事業を4倍にする目標についても順調に達成へと向かっている」
同社は2022年に、成長に向けた5カ年計画を発表する予定だ。
パワー・オブ・スリー戦略
ルルレモンは、「プロダクト・イノベーション」「オムニチャネルの顧客経験」「市場拡大」の3つを柱とする「パワー・オブ・スリー」と呼ばれる取り組みに力を入れてきた。その目玉には、「AirSupport Bra」や、ハイインパクトトレーニング用の幅広い品揃えなどがある。
2年間のCAGRベースでは、ウィメンズの売上が26%増、メンズの売上が31%増だった。直営店とデジタル販売の売上は、ともに好調だ。また、新たに11店舗をオープンし、第2四半期末時点で総店舗数は534店に増えた。
マクドナルドは次のように述べている。「当社は、人気を集める商品を新たに発売し、チャネルや地域を通じて売上は堅調だ。また、先ごろ発表した新しいパートナーシップによって、ルルレモンはサステナブルな商品分野におけるリーダー的存在になれるだろう」