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ペルノ・リカール・ジャパン代表取締役社長 Nodjame FOUAD(ノジェム・フアド)

世界的なスコッチウイスキー「シーバスリーガル」を有するペルノ・リカールが起こしたアクションから、コロナ禍における企業の社会的責任の変容と進化を考える。


2年に及ばんとするウィズ・コロナ期にあって、すべての業界が何らかの影響を受けている。なかでも、最も大きなネガティブ・インパクトを被っている業界といえば? まず浮かぶのは酒類業界ではなかろうか。

首相や自治体の首長による「ステイホーム」「お酒を飲むなら家で」「3人以上の宴席禁止」など、飲食店での飲酒を忌避するメッセージは何度も発信され、そのたびに飲食店は休業や、限定された条件下での営業を余儀なくされてきた。

ではその酒類を製造・販売する企業にはどのような影響があったのか。シャンパーニュの「ペリエ ジュエ」や「メゾン マム」、ウイスキーの「シーバスリーガル」など世界的に著名な酒を数多く扱うペルノ・リカールの日本法人であるペルノ・リカール・ジャパンCEO、ノジェム・フアドにとって、このコロナ禍はピンチであると同時に、変革をもたらすきっかけをもたらしたという。


「シーバスリーガル」はブレンデッドスコッチウイスキーを代表する世界的なブランド。19世紀に創始したシーバス兄弟以来、その芳醇でまろやかな味わいはブレンド技術を芸術の域まで高めた“アート・オブ・ブレンディング”によって、代々受け継がれている。

「2018年12月に来日した私がまず取り組んだことにはポートフォリオ(扱う品目)の拡大。日本の酒類市場は成熟しているものの、まだ成長のポテンシャルを秘めて
いるように思います」(以下カッコ内、フアドCEO)

そこへコロナ禍に見舞われた。

「まず取り組んだのは社員の健康と安全の確保です。次に、リモートでの勤務をスムーズにするためデジタル・トランスフォーメーションの推進とeコマース事業の加速。これらはたとえ新型コロナウイルスが収束した後でもニュースタンダードとして継続して取り組むべき課題であり、このコロナ禍がきっかけを与えてくれたともいえるでしょう」

photographs by Kenta Yoshizawa / text and edit by Miyako Akiyama

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