ビジネス

2021.09.15 16:00

小糸製作所が出資のLiDARメーカー「Cepton」が上場へ、GMが大型発注


LiDARの価格は200ドルから1000ドルに


Ceptonは、GM以外にもフォードと協業しており、同社によるADASの研究開発やスマートシティの取り組みに対してLiDARを提供している。フォードはハンズフリーシステム「BlueCruise」にLiDARを採用する可能性が高く、Ceptonはサプライヤー候補に含まれると思われる。

フォードは、都市部の交差点に設置する「スマート・センサーポッド」の開発も進めている。センサーポッドは、カメラやレーダー、LiDARを搭載し、C-V2X通信を用いて交差点に進入する車両に危険を知らせる。Cepton製LiDARを採用したセンサーポッドは、2020年秋にミシガン州サリーンで最初にテストされ、2021年春以降にはマイアミの数ヶ所に設置され、アルゴAIの自動運転車と合わせて実証実験が行われている。

今後1〜2年で、ホンダやメルセデスベンツをはじめ、多くのメーカーが量産車へのLiDARの搭載を開始する計画だ。この中には、ボルボやルーシッドモーターズ、BMW、Xpeng、SAIC(上海汽車集団)、ファラデー・フューチャー(Faraday Future)が含まれる。

各社が採用するLiDARの性能は、低コストなフラッシュLiDARから、ルミナーやAeyeが製造する高性能でロングレンジなLiDARまで様々だ。価格も200ドル以下から高額なものまで幅広いが、各社とも1000ドル以下に抑えることを目指している。

編集=上田裕資

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