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2021.09.15 07:00

韓国の現代自動車、2028年までに全商用車に燃料電池搭載へ

(C)Hyundai


トヨタやGM、ニコラも燃料電池に注力


現代自動車に先立ち、トヨタはケンタッキー州ジョージタウンにある工場で商用車用の燃料電池モジュールを2023年から生産する計画を発表した。また、ニコラはボッシュと燃料電池の製造で提携し、アリゾナ州にある新工場で2023年からパワーユニットなどを製造することで合意している。GMは、ホンダをはじめとする複数の企業とパートナーシップを締結し、ミシガン工場でトラック向け燃料電池システム「Hydrotec」を生産する予定だ。
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現代自動車の新型燃料電池モジュールは、出力が100 kWと200 kWの2バージョンが製造されるという。「路面電車や電車、船舶、アーバン・エア・モビリティにも燃料電池を搭載したい」とチョン会長は述べ、住宅や発電所など輸送以外の分野にも燃料電池の導入を目指す考えを示した。現代自動車は、2018年後半に燃料電池技術の商用化に70億ドル(約7700億円)を投じ、2030年までに燃料電池搭載車両を年間数十万台生産する計画を表明していた。

チョン会長は、プレゼンテーションの中で水素を動力とする自動運転車「トレーラードローン」(Trailer Drone)を紹介した。現代自動車は、緊急車両やレスキュー用ドローンなどのコンセプトモデルの開発に取り組んでおり、その中には、後輪駆動のスポーツカーで4秒以内に時速100kmに到達する「Vision FK」も含まれる。

「我々は、長年に渡って水素エネルギーの持つ可能性を理解してきた。過去20年間で多くのリソースや優秀な人材をつぎ込んで水素ベースのテクノロジーを開発してきた。我々のビジョンは、水素エネルギーを生活や産業のあらゆる分野に活用することだ」とチョン会長は語った。

編集=上田裕資

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