日本のスタートアップの宇宙ロボットがSpaceXで宇宙へ飛び立った日


実際、中ノ瀬さんは、その常人離れした集中力のおかげで、最終的に日本有数のロボット技術者たちをチームに引き入れることに成功しています。そのうちの1人は、Googleが買収したロボットベンチャーSCHAFTの共同創業者である中西雄飛氏です。その後、同じくSCHAFTで活躍していた植田亮平氏も加わり、他のトップレベルのロボット技術者も続々と集まりました。ワンルームの薄暗い渋谷のオフィスでおもちゃ作りをしていた頃から、「日本最強のロボット技術者集団」を率いるところまで成長したのです。

GITAIの近年の成長は非常に目覚ましく、大胆で無謀に思えるくらい大きな夢を目指すインスピレーションを他に起業家に与えるきっかけになればと思います。やりがいのある目標に向けて優秀な人材が集まり、集中力と強い意志を発揮すれば、あの遠い宇宙にさえも手が伸びるのですから。

P.S. Coralでは、今後日本から始まって本格的なグローバルビジネスへと成長できるスタートアップの多くは、技術や科学の分野で生まれると予想しています。SaaSやマーケットプレイスなどの分野にも投資し続けますが、グローバル展開を考えると、それらのビジネスはいずれ言葉や文化の壁で苦戦することになるでしょう。一方で、困難な課題に立ち向かうような技術もしくは科学のイノベーションは、言葉や文化の壁を超えて世界に通用する可能性が高いと考えられます。実際、私たちはこのカテゴリーで過去にもGITAIやInfostellarKyoto FusioneeringProvigatePolyuseなどのスタートアップを支援しています。そして今後も、グローバル市場への独自のネットワークを通して、こうした企業の成功をサポートして参ります。

もし技術や科学の困難な課題に対して、グローバル展開を目指して取り組んでいる起業家の方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらまでご連絡ください

連載:VCのインサイト
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文=James Riney

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