ワクチン接種が義務付けられた米大学の学生・教職員の接種率

Joe Raedle/Getty Images

米国の大学生・大学教職員の圧倒的多数は、大学が義務付けた新型コロナワクチン接種のルールを順守している。この嬉しいニュースは、ワクチン接種を義務付けている教育機関から寄せられたデータの初期解析で明らかになった。

では、具体的に見ていこう。データのほとんどは、9月はじめに更新されたものだ。

米北東部の名門大学群「アイビーリーグ」では、すべての大学が新型コロナワクチンの接種を義務付けている。また、ワクチンの接種率が判明しているそれぞれの大学では、義務化に応じた学生と教職員の割合が90%を超えている。

・ハーバード大学:学生の93%、教職員の95%が接種済み。
・イエール大学:職員の90%、教員の92%、学部生の98%、大学院生の97%が接種済み。
・ブラウン大学:教職員の95%、学生の97%が接種済み。
・ダートマス大学:学生・教職員全体の接種率は93%。
・コーネル大学:同大学キャンパスの学生・教職員の接種率は95%(2021年8月31日現在)。

アイビーリーグ以外の大学に目を向けよう。私立大学のジョージタウン大学、エモリー大学、ウィリアムズ大学、デューク大学はすべて、接種済み証明書を提出したか、接種済みと自己申告した学生・教職員が90%を超えている。マーケット大学は、学生の92%、教職員の84%が2度の接種を完了したことを証明している。

有名公立大学も、ワクチン接種義務付けに従う学生・教職員の割合が高かった。

・ペンシルベニア州立大学は、フルタイム教職員の83%と学生の86%が、ワクチン接種証明書を提出したと報告している。
・ミシガン大学では2021年9月2日現在、学生の92%、教職員の90%が、ワクチン接種を完了したと自己申告している。
・カリフォルニア大学バークレー校は、学生の97%、教職員の89.5%が2度の接種を完了したと報告している。
・バージニア工科大学の接種率は、学生が95%、教職員が88%だ。
・バージニア大学(バージニア州の州立大学)は2021年8月、ワクチン接種の義務付けに従わなかった学生238人の秋季登録を抹消し、大きな話題になった。しかし、学生の接種率は97%なので、登録を抹消された学生はごく一部だったことがわかる。
・バーモント大学は、秋季スタート時の学生の接種率が100%に達したことを、ツイッターで発表した。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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