一生付き合える相棒には普遍性が必要

サインをデザインする「SIGN HACK」を提供するFITの雨宮秀樹社長。パテック フィリップの「ノーチラス」を語る。


「サイン、署名のデザインを提供しています」というFITの代表取締役社長、雨宮秀樹。

昨今のオンライン推進により、脱ハンコ、電子サインなどの事象が起こり、急速にサインの需要が高まっている。ビジネスの契約書、重要書類、カードの決済など、あらゆるシーンでサインは必要、ということ
が多くなったのだ。

そこで雨宮氏は、以前から温めていた“サインをデザインする”というビジネスに打って出た。昨年のことだ。それ以前は外資系証券会社、外資系ファンドに勤めていたのだが、ついに起業したのである。

「長い間金融機関で働き、とくに大切にしていたのが信頼です。新人のころに、身だしなみとサインはしっかり整えておけ、と言われるほど、サインには個性を主張するとともに、相手に信頼されるという重要な役割があると知りました」

雨宮氏は、以前からそのサインに着目していた。

「契約書を取り交わす際にはいつも、同僚やお客様のサインが気になっていましたし、もともと企業のロゴデザインにも興味がありました。“デザインしたサインの価値”を広められれば、と思い、いいタイミングだったので起業しました」

サービスの名前は「SIGN HACK」。デザイナーと話しながら自分だけのオリジナルサインを制作する。いうなればサインのビスポークだ。

そんな雨宮氏が愛用する腕時計は、パテック フィリップの「ノーチラス」。年次カレンダーとトラベルタイム・クロノグラフという2本のモデルをもっており、TPOに合わせて使い分けているという。

「ラグジュアリースポーツウォッチが好きなんです。デザインはもちろん、オンオフ両面で一生使える腕時計だと思っています」
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text by Ryoji Fukutome / edit by Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN No.085 2021年9月号(2021/7/26発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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