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燃え尽き症候群や不安、遠隔勤務とオフィス勤務を組み合わせたハイブリッド型の勤務環境と闘う従業員の頭の中で大きな部分を占めているのが心の健康問題だ。米国で最も一般的な心の病は不安障害で、成人の約4000万人に影響を与えていると推定されている。

こうした精神・感情面の課題が山積する中、リーダーらは思いやりを持って業績を向上させる方法を探している。セルフケアは生産性向上に欠かせないものだが、従業員が健康と生産性を維持できるように支援する最善の方法は何だろう?

ハーバード・メディカル・スクールの心理学者、キャロル・カウフマン博士は、同校コーチング協会(Institute of Coaching)の創設者・エグゼクティブディレクターを務めている。カウフマンは米国専門心理学者委員会(ABPP)の会員であり、認証を受けたセラピストとコーチでもある。

リーダーシップアドバイザーとして世界中の役員レベルのリーダーにサービスを提供しているカウフマンは、治療を必要とする心の病が多いことを認め、現在の遠隔勤務環境でのコーチングのメリットを共有した。カウフマンは「セラピーでは、その人が癒やしを必要としている場所を見つけるため涙の跡をたどっていく。コーチングでは夢の跡をたどる」と説明している。

ここでは、セラピーとコーチングの主な違いを説明する。

階層的なセラピー


セラピーでは、その場には必ず1人専門家がいる。それがセラピストだ。カウフマンによると、心理学やカウンセリングの訓練を受けた専門家は、議題を設定したり対話を誘導したりする、会話の親切な誘導者になる。

それとは対照的に、コーチングは専門性の共有が協働につながることがあり、各自の目標に基づいている。セラピーでは、セラピストは顧客や患者のために答えを見つけることを依頼されるが、コーチングでは顧客が自分自身で答えを見つける。コーチの役割は認識の変化を促すことだ。相互に専門性があって知恵を共有する状況が、コーチングに最も効果的な環境だ。

翻訳・編集=出田静

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