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Ali Balikci / Anadolu Agency / Getty Images

英国政府は、フェイスブックのエンド・ツー・エンドの暗号化を回避する技術を開発した企業に、10万ドル(約1100万円)以上の賞金を提供しようとしている。

この賞金は、以前からフェイスブックを非難している英国の内務大臣プリティ・パテルからの最新の攻撃の一つと言える。パテルは、メッセージの暗号化によってWhatsAppやフェイスブックメッセンジャーを利用する性犯罪者やテロリストの捜査が、困難になると繰り返し主張している。

英紙テレグラフによると、英国政府は「エンド・ツー・エンドで暗号化されたメッセージングサービスから、子どもたちの安全を守るための技術を開発した5つの組織」に、それぞれ最大8万5000ポンド(約11万7000ドル)の賞金を与えるという。

この賞金は、「エンド・ツー・エンドの暗号化を損なわずに、子どもたちへの性的虐待を示す画像や動画を検出する革新的なソリューションを開発した組織」に授与されるという。しかし、暗号化を破らずにメッセージの内容を傍受することが、果たして可能なのかどうかは、定かではない。

さらに、テレグラフによると、政府は「業界で最も優秀な頭脳」を惹きつけるために賞金を用意したというが、その金額はフェイスブックの資金力に比べれば、小銭程度にしか過ぎないものだ。

フェイスブックが実施しているバグバウンティプログラム(倫理的なハッカーに報酬を支払い、システムのバグを発見・報告してもらうもの)では、2020年に約200万ドルが支払われていた。フェイスブックの研究開発予算は、直近の四半期だけで60億ドルを超えている。

今回の賞金の発表と同時にパテルは、G7の各国の大臣らに対し、フェイスブックがメッセージングサービスのエンド・ツー・エンドの暗号化を断念するよう、最後通告を行うように呼びかけた。

「G7とテクノロジー企業が一丸となって、子どもたちを犯罪者から守り、この忌まわしい犯罪を取り締まることが不可欠だ」とパテルは述べている。

しかし、フェイスブックは、エンドツーエンドの暗号化の使用を繰り返し擁護している。同社のポリシーディレクターのゲイル・ケントは以前の声明で、次のように述べていた。

「人々のメッセージのプライバシーとセキュリティを両立させるために、我々がバランスをとる必要があることは明らかだ。安全な環境を維持しつつ、現実世界の潜在的な害に対応するために法執行機関にデータを提供する」と述べていた。

フォーブスは、この件でフェイスブックにコメントを求めている。

編集=上田裕資

フェイスブック

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