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米国小児科学会(AAP)が7日に発表した報告書によると、全米で8月26日から9月2日までの1週間に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出た子どもは25万人あまりにのぼった。新たな学年度が始まって以降、子どもの新規感染者数は増え続けている。

前の1週間に比べると25%の増加となった。7月最終週時点は約5万人にとどまっており、この数週間で急激に増えてきている。子どもの陽性反応者数は8月5日から9月2日までの合計では75万人に達する。

子どもは現在、米国の新型コロナウイルス新規感染者のうち4分の1超を占める。テネシー州など一部の州では割合はさらに高い。

AAPは、パンデミック(世界的大流行)の大半の期間を通じて新規感染者に占める子供の割合は15%程度だったが、新学年が始まった7月下旬から比率が上がり始めたと強調している。

AAPによると、子どもでは新型コロナによる死亡や入院はなお非常にまれとみられ、入院にいたる割合は全体の0.1〜1.9%、死亡にいたる割合は0.00〜0.03%にとどまっている。

AAPはその一方で、長期的な身体的健康から情動や精神面の影響まで、パンデミックが子どもに及ぼす長期的な影響に関するデータがもっと必要だとあらためて訴えている。

米国で子どもの陽性反応者数は7月末以降、増え続けている。ウォールストリート・ジャーナルの報道によれば、感染者の増加を受けて31州で少なくとも計1000校が閉鎖を余儀なくされている。

入院者数も過去最多を更新し続けており、保健福祉省のデータによると7日現在、疑い例を含めて新型コロナで入院している子どもは2400人近くと、パンデミック中のどの時点よりも多くなっている。

米国小児病院協会のマーク・ウィティーチャ会長は8月末、ジョー・バイデン米大統領に送った書簡のなかで、新型コロナウイルスに感染して入院する子どもの増加は米国の子ども向け医療セーフティーネットに「前例のない負担」をもたらしていると指摘。学年が進むにつれて必要な病床や専門スタッフが足りなくなるおそれもあると懸念を伝えている。

編集=江戸伸禎

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