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Alistair Berg / Getty Images

アプリ調査企業のアップアニー(App Annie)の新たなレポートによると、2020年のアプリ業界では、動画やライブストリーミングアプリへの消費者の支出が12億ドルに及ぶブームとなり、パンデミックの中でユーザーの利用時間が爆発的に増加し、「クリエイターエコノミー」が活発化していることが示された。

アップアニーが9月6日に発表したレポート「The Evolution of Social Media」によると、ソーシャルメディアアプリの世界のダウンロード数は、過去10年間で740億回に達し、2021年前半のダウンロード数は約47億回に及んでいた。

さらに、2021年上半期のモバイル画面の使用時間の約半分(44%)の7000億時間がソーシャルアプリに費やされており、前年同期の約7700億時間からはやや減少したものの、パンデミック前の同期間の約6000億時間を大幅に上回っていた。

アップアニーによると、ソーシャルアプリの消費時間と支出額に動画やライブストリーミングアプリが占める割合は、過去4年間で劇的に増加し、TwitchやBigo Liveなどのライブストリーミングアプリの消費時間は2021年に合計で5480億時間に達する見通しという。

ストリーミングの人気の高まりは、新たなクリエイターエコノミーを生み出している。この分野のエコシステムは、1回限りの課金ではなくコンテンツ制作者への「ギフト」によって成り立っている。

アップアニーの集計で、TikTokやTwitch、Bigo Liveなどのアプリが支出額のトップ10に入っていることが、このトレンドを浮き彫りにしている。2021年上半期のソーシャルアプリへの支出額は、米国だけで約10億ドルに達し、アーリーアダプターの日本を追い抜こうとしている。

YouTubeへの支出額はネットフリックス以上


アップアニーは、2025年までに消費者がソーシャルアプリに費やす金額が、年間172億ドル(約1兆8800億円)になると予測している。今年の支出額は68億ドルと予測され、その後は毎年約30%のペースで成長が続く見通しだ。

ライブストリーミングや動画アプリの人気は、パンデミックの中で急拡大した。Twitchの全世界の月間アクティブユーザー数は、2019年1月の4000万人強から2021年1月には9000万人近くにまで増加した。

アップアニーによると世界の消費者のYouTubeとTikTokへの支出額は2020年以降、Disney+やネットフリックスを上回っており、クリエイターエコノミーへの移行が進んでいることが示された。

また、ストリーミングが台頭しているにもかかわらず、消費時間でもソーシャルメディアやエンターテインメントアプリが圧倒的に多く、アップアニーによると、2021年上半期にはYouTube、フェイスブック、WhatsApp、インスタグラムがトップ4を占めていた。

アップアニーによると、2021年第2四半期のすべてのモバイルアプリの支出額は340億ドル(約3.7兆円)に達していた。この金額は、前四半期との比較で20億ドル、前年同期との比較で70億ドルの増加だったが、ダウンロード数にはさほどの変化が無かったという。

編集=上田裕資

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