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2021.09.10 11:00

紹介者ではなく、パートナーへ──悩みの本質を見抜く「キャリアフリーク」の熱い眼差し

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転職相談がしたい。

そう思った時、潜在的にはこんな悩みが強いはずだ。

「キャリアプランから相談に乗って欲しい」、「どういう人生を自分は望んでいるのかを、一緒に深掘りしてほしい」

本記事に登場する主人公の一人が切り出した。
「例えば、ある銀行員の方。自分のやりたいことが明確になっておらず、ただ現状のままでよいのか漠然と不安を抱えている様子でした」

真に必要なのは、現職より良い条件の会社を紹介してくれるだけの転職エージェントではない。自分でも気づかない思いや可能性を引き出してくれる。私以上に、私の人生に真剣になってくれる。そんな頼れる存在がいたら。

本ストーリーでは、単なるエージェントという枠を越え、人生のパートナーとして「キャリア迷子」に併走してくれる2人を紹介したい。

医療業界のエージェントだった長谷川、大手証券会社の営業だった高木


求職者の“価値観”を軸としたキャリア支援事業を展開するアサインで活躍するエージェント、長谷川翔。実は彼は、入社前に転職者としてアサインを利用したことがある。

長谷川は、大学で薬剤師資格を取得したあと、医療業界に特化した人材紹介事業に従事していた。業界の幅を広げて、より多くの人に価値観をベースにした支援を届けていきたいと考える長谷川は、アサインに登録。

担当エージェントだった安達(エージェント事業部責任者 安達飛希)と面談を進める中でかけられた言葉に衝撃を受けた。

「転職をしないほうがいい」

「転職エージェントなのに、と驚きましたよ(笑)。理由を聞くと、転職をすると年収が半分近くまで下がるリスクがあるうえ、当時在籍していた会社でもやりたいことは十分に実現可能だと。

私自身、人材紹介の業界の裏側も知っていたので、衝撃を受けました。同時に、自分が本当に届けたい支援のあり方を考えさせられたんです。アサインでならば、求職者に寄り添った支援ができるのではないかと感じました。その気持ちを安達に伝え、話し合いを重ねて入社が決まったんです」(長谷川)

本記事のもう一人の主人公、高木土筆(つくし)。長谷川と同じくアサインでキャリア支援事業を担当する彼も、「求職者ファースト」の姿勢に惹かれた点は同じだ。

大手証券会社の営業職だった彼が転職を意識したのは、入社2年目のこと。「厳しい環境でビジネスパーソンとして成長したい」と考えて証券会社に入社したものの、その会社で働き続ける未来を描けなかった。

「悩み始めた時に、紙にこれまでの歩みを書いて、考えを整理してみたんです。そこで実感したのは、『人生は、自分が思ってるよりも自由に選択できること』でした」(高木)

裕福な家庭ではなかったが、努力を重ねたことでスポーツで成績を残し、進学先や就職先も自分の意思で選ぶことができた高木。

「環境にかかわらず、人はどんな選択でもできるのだと伝えていきたいと思ったのです。特に人生の大半を過ごす『キャリア』の選択は多くの人にとって、非常に重要な問題。人材業界に転職して、人々のキャリア形成をサポートしていきたいと思いました」(高木)

複数の転職エージェントの選考を進める中で出会ったのが、創業間もないアサインだった。面接官だった取締役との面接を通し、人の将来性を大切にする企業だと感じたという。

「最初の一言で、『高木さんは、将来どうなりたいですか?』と、中長期的な目標を聞かれたんです。他社の面接は、前職での経験や志望理由が中心だったので驚きました。足元ばかりに焦点を当てるのではなく、将来の可能性に期待をしてくれているのだと実感しましたね」(高木)

アサインの一員として、求職者の将来を描いていくサポートをしたい。そう願った高木も入社を決めた。

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高木土筆(つくし)

求職者のベストを考え抜く、キャリア“フリーク”たち


今、二人はエージェント事業部で「求職者自身の認識していない可能性を引き出す」ことをミッションに、求職者のキャリア戦略の策定を行なっている。

アサインでは求職者一人に対し、1時間の面談を4〜5回ほど実施。まずは過去・現在・未来を紐解いた上で、彼ら・彼女らの人生においてベストな選択肢を提示する。

組織として「支援の質」を非常に高いレベルで追求していることから、二人とも「入社当初は苦戦した」と苦笑いを浮かべた。

人材業界の就業経験がなかった高木。救いとなったのが、入社時の面接を担当した取締役の存在だった。ミーティングを重ね、営業職やコンサルタントなど様々な職種におけるキャリア形成について広く深い知見を共有。

求職者の目の前の経験に固執するのではなく、中長期的な視点を大切にする。取締役の教えを胸に刻んだ高木には、徐々に求職者にとってベストなキャリア戦略が見えるようになっていた。求職者の反応も、日に日に変わっていったそうだ。

「現職にとどまった場合と転職した場合のキャリアプランを見せると、前向きになり、自発的に次のアクションを考えるようになった方も多くいます」

前職時代から「求職者の価値観を勝手に探っていた」と語る長谷川も、想像以上の難しさを実感した。

「転職した方がいい求職者の背中を押せずに、最初は苦戦しました。エージェントのちょっとした一言で、相手が不安になってしまうこともあるんですよね」(長谷川)

なぜ、求職者の意思決定を促せないのか。パートナーとして、どのように意思決定をサポートすべきかを考える必要があった。

悩み続けるうちに、業務内容や年収面といった条件ではなく、意思決定の軸や幸せを実感する瞬間など、「価値観」へのフォーカスを徹底して意識し始めた途端に、ブレイクスルーが起きた。

「相手の理解に徹したら、転職を勧めるべきか否かの基準がクリアになっていきました。

例えば優秀な大学を卒業して有名企業に就職し、トップ成績を誇る求職者。今の企業を飛び出したい気持ちがありながらレールから外れることに過度な恐れを抱いていた。

しかし丁寧に価値観を紐解くと、裁量の大きな環境で挑戦することがその人にとっての幸せだと気づき、それをキャリアの軸にしようと率直に話合いました。最終的にはベンチャー企業での挑戦を決め、転職していきました」(長谷川)

アサインの特徴とも言える、中長期的なキャリア形成と価値観に基づいた転職支援。その質の向上のために、同社では「横の連携」に比重を置いている。

毎週2回、社内勉強会が開催され、業界や企業、職種の理解を深めていくと言う。テーマは財務分析、デジタルマーケ、ITトレンドなど幅広い。

講師を務めるのはエージェントであるメンバー自身だ。コンサルティングファームや証券会社、IT企業、広告代理店、飲料メーカーなど、多様なバックグラウンドを持つ彼ら。業界の実情を含めた知見の共有が、求職者のキャリア戦略を描くために役立つ。

さらに、求職者一人ひとりのキャリアを全員でディスカッションする風土も大きな特徴だ。

「本当に求職者が幸せになれる戦略を描けているかどうかを、第三者目線を入れて精査しているんです」(高木)

「『あの人、どうなった?』『あの会社に受かるのはすごいね!』といった会話が、当たり前のように飛び交っています。人に対しての興味が尽きない、キャリア“フリーク”がそろっているんです」(長谷川)

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長谷川翔

「キャリアは自分の価値観で選ぶ」がスタンダードになる日まで


インタビューの最中、二人から感じられたのは「人のキャリアに向き合うことが好きだ」というまっすぐさだ。アサインには求職者の人生に心から向き合える環境があるのだと実感する。

この環境において、二人はどのような未来を描くのだろうか。

「私は『キャリアは自由に描けるのだ』というメッセージを、首都圏だけでなく地方の人たちにも届けていきたいです。より多くの人たちが、世間体ではなく自分が好きで得意な仕事に没頭できる世界を作りたい」(高木)

一方の長谷川が目指すのは、アサインを日本一のエージェント企業に成長させることだ。

「日本一とは、『最も求職者に選ばれる』ことを指します。敷かれたレールの上を歩むのではなく、自分自身の価値観を主軸にしたキャリア設計が当たり前の社会を作りたいですね。

求職者に選ばれるサービスにしていくには、私たち自身も成長し続ける必要があります」(長谷川)

“転職エージェントはビジネスモデル上、求職者に寄り添った支援は不可能”

その固定観念を、アサインは覆してくれる。スタンスさえ変われば、転職エージェントは求職者にとってのよきパートナーになりうる。アサインの支援が世の中のスタンダードになるまで、その挑戦を見守り続けていきたい。

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Promoted by アサイン | text by Rika Fujiwara | photographs by Shunichi Oda | edit by Kanae Umeda

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