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Forbes JAPAN Web編集部


多いのは「他に行って断られました」という相談


──実際にはどのようなお客さんがいらっしゃいますか。

MARIA:LGBTQの方を中心に、様々な方にご利用いただいています。例えば私が担当したお客さまには、FTM(身体は女性、心が男性)の方、バイセクシャルの方などがいらっしゃいました。

U:一番多いのが「他に行って、同性カップルを理由に断られました」という相談です。「同性どうしだから」とルームシェアしか出してもらえなかったり、カミングアウトしても「うちはそういうのはあまりやったことがないのですみません」と言われたり。

実際に私たちも、オーナーさんと交渉したのちに断られてしまうことは多いのですが、そもそも断られる以前に交渉にすら応じてくれない、ということもあるようで。実際他の店舗で交渉してもらえず断られてしまった物件も弊社で仲介して入居できたという例もたくさんあります。

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MARIA

REYAN:若い方だけでなく、40代や50代のカップルさんもいらっしゃいます。40代で、「今まで誰にもカミングアウトしたことがなくて」という方もいらっしゃいました。

あとは、実際にやってみて、LGBTQではない方のニーズを感じる機会もありました。例えば事実婚をしている男女のカップルさん。女性の方から「他の不動産屋では、夫に向かって話しかけてくるのがすごく不満だ。自分の存在が見えていないかのような扱い方をされて嫌だったので、カタチにお願いしたい」とご連絡いただきました。

U:私は、Wマイノリティーの方を担当したこともあります。聴覚障害者であり、レズビアン、という方です。他の不動産屋では、耳が聞こえないという理由だけで「物件がない」と断られてしまうこともあったそうです。現在、障害者差別解消法によって、不動産仲介業者などが障害を理由に入居や契約の拒否をすることは禁止されていますが、それでもストレスを感じる場面は多いようです。

私たちもLGBTQだけでなく、様々な境遇の方に対応できるようにもっと知識を付けていかなくてはと思っています。すベてのお客さまに、ストレスなくお部屋探しをしていただけるような不動産屋になりたいですね。

後編→人気ユーチューバーが、LGBTQフレンドリーな「不動産屋」を立ち上げた理由

文=田中友梨 写真=山田大輔

不動産LGBT

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