米紙ニューヨーク・タイムズはこれについて3日、米食品医薬品局(FDA)と米疾病対策センター(CDC)がいまだ承認していないことから、開始時期が遅れる可能性があると伝えた。だが、ホワイトハウスによると、少なくともファイザーについては、予定どおりに開始できるもようだ。
また、バイデン政権の首席医療顧問、米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、モデルナのワクチンについてはFDAが追加データの提出を求めているところだが、「最も遅れた場合でも数週間後には」開始されるとの見通しを示している。
ファウチ所長によると、ブースターショットの対象は、FDAとCDCの承認の内容に従って決定され、実施時期は2回の接種が完了してから8カ月後になるという。
2回の接種を完了したワクチンと、ブースターショットとして受けるワクチンのメーカーを「組み合わせる」こと(例えば、最初の2回にモデルナ、ブースターでファイザーを接種など)の可否については、現在も研究が進められているところだ。ただ、ファウチ所長によれば、政府は今のところ、同じメーカーのワクチンとすることを「推奨する」方針だ。
また、ホワイトハウスはCNNに対し、政府はブースターショットを行うのに十分な供給量を確保し、すでに「配布計画」を立てていると説明。接種を開始する準備は整っており、実施が承認されれば「恐らくそれと同日中に」、接種を始めることができるとしている。
一方、ファイザーとモデルナの(新型コロナウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与する)mRNAワクチンとは異なり、(増殖しない)アデノウイルスを使い(新型コロナウイルスの遺伝情報を投与する)ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンについても、ブースターショットは必要になる可能性が高いとみられている。