新米でも平の社員でも、影響力を発揮する3つの方法

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自分の肩書きが何であれ、誰にでも影響力を発揮する能力はある。社長、取締役、部長などの肩書きがない新米でも平の社員でも、リーダーシップを発揮して意思決定に関わることができる。以下に、正式な権限を持たない人でも影響力を発揮できる3つの方法を紹介する。

1. 周囲の信頼を得る


影響力を発揮できるかどうかは、周囲から信頼を得ているか否かにかかっている。信用を得るためには、的確な判断と直感力を示す必要がある。同僚の声に耳を傾け、それから学ぶ。経験や知識に基づく判断をすること。想定されるリスクや犠牲まで考慮に入れていることを示そう。

包括的なアプローチで分析・決定に臨む人だと周囲から認識されれば、成功を確実にするためにすべての角度やシナリオを想定している人として信頼を得ることができる。状況に的確に対処できる人として、安心して仕事を任せられるようになる。その状況を自分のものとする成熟した人物であることを示すことができるのだ。

2. 結果を出す


自分についての評判は、まだ会ったことのない人や一緒に仕事をしたことのない人へも影響を与えることにつながる。良い評判を得るためには、自らの成果をもってして他の人々に「すごい」と思わせる必要がある。見知らぬ人に、「この人と知り合いになりたい」と思わせよう。

影響力を発揮するためには、輝かしい業績が必要だ。懸命かつスマートに仕事をし、高い目標を目指そう。

3. ビジネスケースを示す


根拠となる基準や数字に基づいた提案は、影響力が高いだろう。新たなことを追求したり、既存のプロセスを変えたりする場合は、そのビジネスケース(事業やプロジェクトの価値を示す論理的な根拠)を持ち、それを示すことが必要だ。

自分がしたいことから逆算して考えよう。まずは「自分のアイデアは、顧客やエンドユーザーにどのようなインパクトを持つか」について考える。もし自分がしたいことがユーザー体験に悪影響を及ぼすようなら、提案内容を見直そう。その上で、「実施や導入を確実にするため、自分のアイデアをどうすれば簡素化できるか?」と考える。社員の仕事や最終コストを増やさないような方法を考えること。

自分の提案が会社のためになり、実行が簡単なら、皆が耳を傾けてくれる。するとあなたは、組織の将来のためになるアイデアを持った人だと認識され始める。仕事上の戦略的なマインドセットが認められるようになれば、組織の上層部からも注目されるだろう。

影響力を発揮したければ、周囲の信頼を得ること、結果を出すこと、ビジネスケースを示すことに注力しよう。人々との感情的な結びつきを確立すると同時に、業績達成に向けたコミットメントを示す必要がある。

編集=遠藤宗生

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