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ASIA

Fikri Mastor / Shutterstock.com

マレーシアの中古車売買のオンラインプラットフォーム「Carsome」は9月1日、新規で1億7000万ドル(約187億円)を調達し、評価額が13億ドルに達し、マレーシア最大のテック系ユニコーンになったと発表した。

今回のラウンドには、半導体メーカーのMediaTekや投資会社のCatcha Group、マレーシアの政府系ファンドのPenjana Kapitalなどが出資した。Carsomeによると、地域最大級の匿名の政府系ファンドも今回のラウンドに参加したという。

今回の調達は、Carsomeにとって過去最大のエクイティ調達で、同社は新たな資金を小売部門の拡大と自動車ファイナンス事業の拡大に使用するという。

Carsomeは、今回の資金調達により、戦略的な投資やM&Aなどのキャパシティを高めることができると述べている。同社は先月、Catcha Groupと共同でオーストラリアで上場するライバル企業iCar Asiaを2億ドルで買収した。Carsomeによると、同社は合併後に売上高10億ドル、年間取引台数10万台を目指すという。

CarsomeのCEOであるエリック・チェン(Eric Cheng)は、声明の中で「我々は、東南アジアの統合的な自動車のEコマースプラットフォームを展開しつつ、さらに事業を拡大させていく」と述べた。

2015年に車両比較サイトとして始動したCarsomeは、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポールで事業を展開する中古車取引プラットフォームへと変貌を遂げた。同社は、Gobi PartnersやAsia Partners、三菱UFJフィナンシャル・グループなどからも出資を受けている。Carsomeは、おそらく今後1年以内に株式を公開する予定だと述べている。

今回の同社の資金調達は、パンデミックの影響で、消費者の嗜好が手頃な価格の中古車に向かう中で、東南アジアのオンライン中古車市場の競争が激化していることを示している。

Carsomeの競合のシンガポールのオンライン自動車モールCarroは、ソフトバンクが主導する3億6000万ドルの資金調達により、6月にユニコーンになったと発表した。同社は今後18~24カ月の間に米国での上場を検討中という。

また、同じくシンガポールのフリマアプリのCarousellも、自動車ローンなどの金融サービスに事業を広げ、自動車の取引を拡大する計画を発表した。

編集=上田裕資

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