ビジネス

2021.09.03 07:00

財務面で大きな変化、テスラが18億ドルの社債の繰上償還を決定


プレスリリースや米証券取引委員会(SEC)への届け出なく行われた繰上償還


今回の社債の繰上償還は、多くの注目を集めることはなかった。この件についてテスラからプレスリリースは出されず、米証券取引委員会(SEC)のEDGAR(企業からSECに提出される書類の管理システム)への書類提出もなかった。

ただし、2021年6月末締めの四半期報告書の23ページに、以下の記載がある。「2021年7月16日、当社は2025年満期の債権の保有者に対して償還通知を発行し、保有者に対して、2021年8月に債権の満額を償還すると伝えた。この際の償還価格は、未払元本金額の102.65%に等しい額とし、これに未収ないし未払の金利分があればそれを加えるものとする」

財務は改善したが、株価は不安定な動きが続く


テスラの株価は2020年から2021年初頭にかけて急騰し、ピーク時には900ドルの値をつけた。これほど強烈な上げ相場の後に株価が揺れ戻しを起こすのは珍しいことではないが、同社の株価は乱高下を続けている。

テクニカルな視点で見ると、株価は200日移動平均線で下支えされている。現在の株価は、直近の高値である720ドル台なかばに迫っているものの、抵抗線を越えて上昇するには、終値でこの価格帯を超える必要がある。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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