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いまから覚悟しておこう。ブラジルが今後数週間さらなる雨不足に見舞われれば、朝のカプチーノはさらに高価なものになりそうだ。

すでに、コーヒー豆の価格はかなり上がっている。

商品市場に詳しい金融企業ハケット・ファイナンシャル・アドバイザーズ(Hackett Financial Advisors)は最新リポートで、「(ブラジルで)十分な雨が降らず、実を結ばない花が多く出た場合、コーヒー豆相場は再び大きな動きをみせる可能性がある」と述べている。

つまり、ブラジルの春に十分な雨が降らなければ、トレーダーがコーヒー豆を買い付けようとして殺到し、先物価格が高騰する可能性があるということだ。

灼熱のコーヒー相場


この10カ月間で、コーヒー豆の価格はすでに跳ね上がっている。ウェブサイトTradingEconomics.comのデータによると、朝のコーヒーに使われる高品質なアラビカ種の先物価格は、2020年11月の1ポンドあたり1ドルから、最近では1.84ドルに値上がりしている。

この急騰の原因は、ブラジルが重要な時期に低温と降雨不足に見舞われた結果、2021年における同国のコーヒー豆収穫量が30%減少する見通しとなったことだ。米農務省によると、ブラジルは世界最大のアラビカ種の生産国だ。

この収穫減の影響の大きさについて、TradingEconomics.comは次のように説明している。「失われるコーヒー豆の収穫量は、米国人が1年間に飲む量の3分の1以上に相当する可能性がある」

それはまずいと思う人は、本気で心配し始めたほうがいい。今後の収穫に必要な天候が得られなければ、事態はさらに悪化する可能性がある、とハケットのリポートは指摘している。

「9月はじめに降る雨で、早咲きの花が咲くかもしれない。そこで平年に比べてどれだけの花が咲くか、また、どれだけ追加の雨が降り、その花が実を結ぶかによって、干ばつと霜害が次の収穫シーズンに及ぼす影響の大きさを定量化することができるだろう」

言い換えれば、投資家は今後数週間のうちに、コーヒー相場の状況がどれほど悪いかを評価できるようになる。となると、世界がいま必要としているのは、コーヒーを愛するすべての人が、ブラジルの好天を祈ることだ。コーヒーの木が花を咲かせられるだけの雨が降り、さらに、そのあとも十分な追加の雨が降ることが望まれる。

もしも祈りがかなえられず、雨が十分降らなければ、朝のコーヒーに高いお金を払う覚悟をしよう。

翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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