スポーツシューズをドレススタイルに落とし込む 未来を予感させる紳士靴


森岡:スポーツシューズをベースにしていながらもファッション性も追求している。

小暮:ビジネスウェアだけでなく、洋服全体が、ドレスとカジュアルの境目がなくなってきていますが、靴でもドレスとスポーティさが融合したものが登場したというわけです。

森岡:その通りだと思います。

小暮:昔、革靴はずいぶんと痛い思いをしながら“慣らす”ように履いたものですが、いまはもうそんな時代ではないですから。

森岡:革靴は小さめを選びなさいとよく先輩から言われました。すぐに慣れると言われましたが、いくら履いてもマメができる。あんなつらい思いはもうしたくない。

小暮:それで履かなくなった靴もけっこうありました。でもこの靴ならば、外を歩くこと自体も楽しめそう。私は健康のために外に出たら、なるべく歩くのですが、そういうビジネスマンも多いでしょう。

森岡:そうですね。そういう意味でも現代のライフスタイル、ワークスタイルにマッチした靴と言えます。

「アシックスランウォーク」シリーズから歩くための機能を強化しながら、多様化するライフスタイルやワークスタイルで着用できるようにモダナイズしたドレススポーティシューズの「リード(LEAD)」。「LEAD」は、「Life」「Enjoy」「Active」「Dynamic」の頭文字を取って名付けられた。モデルはローファーとプレーントゥの2種類。アッパーの素材はキップ素材を使った黒の表革と「ディープオーシャン/N」と名付けられたネイビーベロアの2種類。すべて¥49500/アシックスランウォーク(アシックスジャパンお客様相談室 TEL0120-068-806)


森岡 弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahiro Okamura | text by Masahiro Kogure | fashion direction by Hiroshi Morioka | edit by Akio Takashiro

この記事は 「Forbes JAPAN No.085 2021年9月号(2021/7/26発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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