民主党員支持者や民主党寄りの人で、バイデンの撤収の進め方について「かなりよい」または「よい」と答えた人は45%にとどまり、逆に「あまりよくない」または「悪い」と答えた人は55%にのぼった。
さまざまな政治的立場の人を含む回答者1万人あまりの全体では、バイデンの撤収の進め方を支持した人はわずか27%だった。共和党支持者や共和党寄りの人で支持した人は8%しかいなかった。
一方で、アフガニスタンからの米軍撤収自体については、全体の54%が正しい決定だったと回答した。ただ、民主党支持者や民主党寄りの人では70%が正しい決定だったと答える一方、共和党支持者や共和党寄りの人では64%が間違った決定だった答え、党派によって見方が大きく割れている。
調査は8月23〜29日に実施された。大半は、米兵13人を含む多数の犠牲者を出した26日のカブール国際空港周辺での自爆攻撃よりも前に行われた。アフガニスタン駐留米軍は30日に撤退を完了した。
アフガニスタンでの米軍の任務が成功だったかどうかという質問には、共和党支持者や共和党寄りの人では70%、民主党支持者や民主党寄りの人でも約69%が失敗だったと答え、党派を超えて否定的な見方が大勢を占めている。
米軍がアフガニスタンから撤退を進める間、それまで盤石だったバイデンの支持率は各世論調査で軒並み低下した。モーニング・コンサルトが30日に発表した世論調査結果では、就任以来、初めて不支持率が支持率を上回った。