米国時間30日早朝に、ソラナの価格は12%急騰して103.72ドルをつけ、2020年3月にローンチしたばかりのソラナの時価総額は300億ドル(約3.3兆円)を上回り、世界第8位の暗号通貨となった。
ロンドンを拠点とする暗号通貨ブローカーGlobalBlockのJonas Luethyは、「人気のアルトコインであるソラナは、市場における地位を再び確立した。上位10の暗号通貨のうち、過去24時間で値上がりしたのはソラナだけだった」と述べた。
Luethyは、ソラナの上昇の背景に、NFTの人気の高まりがあることを指摘した。彼によると、8月のNFTの売上高は9億ドルに達しており、これまでの最高記録だった5月の売上高の3倍以上に伸びているという。
ソラナは週末に別のマイルストーンも達成していた。ソラナのブロックチェーン上のDeFiプロジェクトの価値が今月だけで約3倍に上昇し、初めて30億ドルを突破した。
ここ1週間、暗号通貨市場の全体の時価総額はほぼ横ばいだったが、ソラナの価格は37%という驚異的な上昇を見せ、年初来の上昇率は70%近くに達している。
暗号資産投資会社のCoinSharesは、23日のレポートで、ソラナがその前の週に、他の暗号通貨を上回る資金流入を記録し、700万ドル以上の資金を獲得したと述べていた。これに対して、イーサリアムへの流入額は320万ドルで、ビットコインからは280万ドルが流出していた。
投資ストラテジストのJames Butterfillは、ソラナはイーサリアムとの比較で、ソフトウェアの柔軟性が高く、取引速度が速い点で、投資家や開発者の支持を得ていると指摘した。
ソラナのここ最近の急上昇は、ビットコインやイーサリアムに代わる、アルトコインに注目が集まっていることを示している。ソラナはスマートコントラクトをサポートしており、NFTやDeFiの人気の高まりを受けて注目度が上昇しているが、他のプレイヤーもこの分野に参入する意向を示しており、その一例にあげられるカルダノは、9月のアップグレードでスマートコントラクトに対応しようとしている。