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セラノス(Theranos)の創業者エリザベス・ホームズ(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

「史上最大の詐欺会社」と呼ばれた米医療ベンチャー、セラノス(Theranos)の創業者エリザベス・ホームズの裁判が、数カ月に及ぶ延期を経て、8月31日に始まろうとしている。シリコンバレーを代表する若手起業家として一世を風靡した彼女は、同社の血液検査技術について虚偽の主張を行い、投資家や患者を欺いた罪で起訴されていた。

現在37歳のホームズは、その当時恋愛関係にあったセラノスの元COOのラメシュ・バルワニとともに数百万ドル規模の不正行為を行ったとされ、合計12の罪に問われている。

ホームズとバルワニは、2010年から2016年にかけて投資家や医師、患者を欺いたとされ、最高20年の懲役と25万ドルの罰金を宣告されたが、ともに無罪を主張し、個別に裁判を受けようとしている(バルワニの裁判は2022年1月に開始予定)。

ホームズの裁判は、パンデミックや彼女の第一子の出産などの影響で数カ月延期されていたが、31日に陪審員の選定が開始され、合計で3~4カ月に及ぶ可能性があるとされる。

ホームズの弁護団は以前、彼女のメンタルヘルス上の問題を持ち出す可能性を示唆していたが、最新の裁判書類によると、彼らは代わりにバルワニを非難し、ホームズが彼から性的虐待を受けていたと主張している。しかし、バルワニはすでにその内容を「断固として」否定している。

弁護団はさらに、彼女がセラノスの技術を売り込む際に用いた不当なマーケティング手法が、投資を確保するために製品を誇張するスタートアップの一般的な慣行に沿ったものだったと主張する模様だ。

検察側は、ホームズの同僚やメディア界の大物ルパート・マードック、元国務長官のヘンリー・キッシンジャーなどのセラノスと関わりのある著名人や、同社の不正な検査結果の影響を受けた患者など、280名近くの証人のリストを提出している。

ホームズが自ら証言台に立つかどうかは、まだ分からない。弁護団は、最近公開された裁判資料の中で、彼女がバルワニから受けたと主張する虐待について証言する可能性が高いと述べている。

編集=上田裕資

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