アーバンアウトフィッターズ、レンタルに続きリセールに参入へ

(C)Nuuly

2019年に定額制の服レンタルサービス「ニューリー(Nuuly)」を導入した米ファッションブランド「アーバンアウトフィッターズ(URBN)」は、女性・男性・子ども用の衣料やアクセサリーを売買できるリセール基盤「ニューリー・スリフト(Nuuly Thrift)」を立ち上げる。

アーバンアウトフィッターズの最高技術責任者で、ニューリーの社長であるデービッド・ヘインは筆者に対し「当社はニューリー・レント(Nuuly Rent)の立ち上げ前から長年、リセール分野への参入について議論してきた。スリフトのアプリ開発が始まったのは、新型コロナウイルス感染症が流行を始めてからの1年未満だ」と述べた。

同社のリセールアプリは今秋立ち上げ予定で、女性用衣料の定額レンタルサービス「ニューリー・レント」の姉妹基盤となる。どちらも、ファッションを愛し、地球と財布により優しい服の選び方や売買方法を模索する人のための情報を集約した場所になるというニューリーのブランドの目標を支持するものだ。

ニューリー・スリフトは、まずはニューリー・レントのアプリとは別のiOSアプリとして導入される予定。ヘインによると、アプリの立ち上げに続き将来的にはニューリー・スリフトのウェブサイトを提供する計画がある。

アーバン・アウトフィッターズは、ニューリー・スリフトでは同社以外のブランドも受け付けるため、顧客はあらゆるブランドの商品を再販できる。

「当社の顧客は広範な関心と服の好みを持つため、当社はニューリー・レントと同様の手法でニューリー・スリフトに取り組んでいる」とヘイン。「どちらの基盤でも、当社はURBN傘下のブランドだけではない多くのブランドを提供する。顧客は品ぞろえの多さや多様性を評価してくれると、私たちは信じている」

ニューリー・スリフトで商品が販売された場合、顧客は2つの方法で支払いを受けることができる。1つ目は銀行口座への直接送金、2つ目はニューリー・キャッシュへの変換だ。ニューリー・キャッシュは、ニューリー・スリフトやURBN傘下のブランドに使うことで10%の価値が追加される。

例えば、ニューリー・スリフトで100ドル(約1万1000円)のドレスを販売した顧客は、それを110ドル(約1万2000円)のニューリー・キャッシュに変換できる。この資金は、ニューリー・スリフトに加えURBN系のブランドで、ネットショップと実店舗の両方により使用できる。
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翻訳・編集=出田静

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