──急成長中で様々なことに取り組まれている最中かとは思いますが、組織運営において大切にされていることがあればお聞かせください。
重要だと思っているのが経営層やマネージャー層が組織のボトルネックにならないこと。
そのためには組織の成長に合わせて、経営者自身も成長していく必要があります。そして組織が大きくなるにつれ、適切に権限移譲を進めていくことが大切です。
特に権限移譲に関しては、移譲すべきものを移譲しないと経営層やマネージャー層がボトルネックになるし、逆に移譲してはいけないものを移譲してしまうと組織が破綻してしまう。このバランス感はすごく難しいところで、日々試行錯誤している部分ですね。
LegalForce CEO 角田望 (提供:DIMENSION NOTE)
「全ての契約リスクを制御可能にする」
──もともと弁護士出身ということもあり、御社の組織はかなり「プロフェッショナル」であることにこだわられている印象です。
それはかなりあると思います。開発なら開発のプロであるべきだし、営業は営業のプロであるべき。弊社は一人一人が自立性をもって主体的に仕事をしていく流儀なので、ストイックな環境の中で全力で仕事したい人にとっては魅力的な会社だと思います。
エンジニアにとってはプロダクトも世に類似プロダクトがないですし、エンジニアの技術力も高いです。
そういうレベルの高い環境で、自分の業務にプロ意識を持ち、新しい価値を世の中に届けたい人にとっては面白い環境が弊社にはあります。ぜひ興味を持っていただけた方は門戸を叩いてくださると嬉しいです。
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
弊社は「全ての契約リスクを制御可能にする」というミッションを掲げており、その実現のために必要なプロダクトを作っていくのが今後の方向性です。
これまでは契約書レビューをより早く、クオリティ高く、快適にするというコンセプトで「LegalForce」を展開してきました。また新たに、締結した契約書を適切に管理するクラウド契約書レビュー管理システム「Marshall(マーシャル)」もβ版をローンチしました。
法務部あるいは法律事務所など、契約業務に携わるすべての方の業務をサポートしていくプロダクトをこれからも磨き続け、「全ての契約リスクを制御可能にする」ためにあらゆるチャレンジをしていきます。
※インタビュー記事は2020年9月24日現在の内容です
角田望(つのだのぞむ)◎1987年生まれ。京都大学法学部卒業後、森・濱田松本法律事務所を経て、2017年3月に法律事務所ZeLo・外国法共同事業、2017年4月に株式会社LegalForceを創業。弁護士(第二東京弁護士会所属)