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Drew Angerer/Getty Images

調査会社カナリス(Canalys)の最新レポートによると、2021年上半期の世界のEV(電気自動車)の販売台数は、前年同期比160%増の260万台に増加したという。

カナリスによると、EVの販売台数の伸びは、世界の自動車市場全体の伸び率の26%を上回ったという。自動車市場では、パンデミックの規制が緩和され、メーカーが部品不足を克服したことで、需要が戻りつつあるが、現在も販売台数はパンデミック前の水準を下回っている。

中国は上半期に110万台のEVを販売し、世界トップのEV市場であり続け、国内の全乗用車販売台数の約12%を占めている。一方で、米国では25万台の販売台数にとどまり、国内の全乗用車販売台数に占める割合は3%だった。

カナリスのチーフアナリストでEモビリティ担当副社長のクリス・ジョーンズは、「中国本土で2020年に販売された自動車のうち、EVはわずか6%だったが、2021年通期ではその2倍以上に増える見通しだ」と述べている。

テスラの中国での成功により、中国の自動車メーカーはEVの提供を拡大している。カナリスによると、AionやBYD、Li Xiang、NIO、XpengなどのブランドのEVが売れているが、中でもWuling(上汽通用五菱汽車)の格安EVの宏光MINI EV(Hongguang Mini EV)が最も売れている車種だという。新興のEVメーカーの成功により、中国では新たなビリオネアたちが生まれている。

カナリスによると、ノルウェーは新車販売台数の80%以上をEVが占める、市場のリーダーであり続けているという。欧州連合(EU)は、自動車メーカーに対して排出量の目標を設定しており、欧州の各国は消費者にインセンティブを与え、EVを普及させようとしている。

「各国の政府がインセンティブや目標値、罰則、投資などでEV市場を支援することを約束すれば、EVの普及は進むだろう。しかし、特に多様性のある米国市場では、一夜にして実現するものではない」とカナリスは述べている。

「米国でEVの普及が遅れている理由の1つは、車両の選択肢が限られていることだ、しかし、自動車メーカーは間もなく、米国で人気の高いピックアップトラックのセグメントに初めてEVを投入しようとしている。それが成功すれば、EVに対する認識は一気に変わるはずだ」とカナリスは分析している。

[訂正]初出段階で「中国のEV販売台数が世界のEV販売台数に占める割合が12%」、「米国のEV販売台数が世界のEV販売台数に占める割合が3%」としていたのは、ともに両国の「国内の乗用車販売台数に占める割合」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

編集=上田裕資

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