NFT 3Dアバター Meebitsと共に進むDAOな大冒険


確かにDAOもメタバースも定義が曖昧であり、成功事例や確立された手法があるわけではない。私もそのような状態だから面白いと思い身を投じているが、@kaiganiはそれをさらに自分ごと化するためにDAOを立ち上げ、ルールをつくり実践を進めている。仮想世界感を行き来できる世界観を目指すところは私も強く共感し、作り上げていきたいところだ。

現在だとメタバース的仮想空間と称される「あつまれどうぶつの森」「Fortnite」「Roblox」などがあれど、相互の世界を行き来できるアバターやデジタルグッズは存在しない。仮想世界間の壁を突破する一助を担うことができるのかも、と思うとさらにMeebitsDAOでの活動がエキサイティングになってくる。

さて、@kaigani にどのような組織がDAOに適していると考えているのかも伺ってみた。

「人は何か組織を作るときに、小さなユートピアを作ろうとするものだと思います。私がMeebitsDAOで挑戦したいと考えている組織は、デベロッパーファンド型*のプロジェクトを遂行できる非常に特殊な組織です(*GitCoinのように開発者がプロジェクトを完成させるためにメンバーで資金を集めていくもの)。

私はこれまでさまざまな会社で働いてきましたが、どのようなチームが効果的で、プロジェクトがスムーズに進むかどうかを考えたとき、正直なところ、分散型の組織が効率的に機能するかどうかは疑問でした。そこで私は、「分析結果だけを信用する姿勢」や「議論」に陥らないシステムを構築したいと考えました。

私はゲームデザイナーとしてのキャリアを活かし、ゲームシステムを考えるように組織のガバナンスを考えました。 どうすれば、すべての「プレーヤー」(コミュニティ)の目標をバランスよく達成し、望ましい結果に向かって前進することができるのか。

多人数参加型のゲームで、チームを編成してダンジョンのボスを倒すことが目的であるように、私はコミュニティがプロジェクトを完遂するために自己組織化することを望んでいます。 DAOにはさまざまなスタイルがあります。高価な美術品を共同で購入するためにDAOを設立する人もいます。

DAOの可能性は、これまで参加できなかったことに人々が参加できるようになることだと思います。ある意味ヒッピーの集団と言えるかもしれません。」


Facebookのマークザッカーバーグがソーシャルメディアカンパニーからメタバースカンパニーへ移行すると発表したことも記憶に新しい現在、メタバース上で必要になるアバターやツール群、そしてコミュニティとしての動きを学ぶ上でもMeebitsDAOの創業メンバーになれたことは大きい。

アラン・ケイの「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」を実践しているのもMeebitsDAOである。ここでの学びを既存の組織やコミュニティーにもどう落とし込んでいけるのか?その点を研究していく上でも、さらにMeebitsDAOの世界を楽しみたいと考えており、新たな組織のあり方が見えてきたらまた記事として紹介したいと考えている。

文=西村真里子

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