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2021.08.31

愚直とは美である──激動の20代を経て、若者はカーボンニュートラルに人生を賭す

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「起業しようと決めたのは、千葉大学法学部に入学して数カ月経った頃。講義リストにある『起業論』という文字を見た時に、衝撃が走ったんです」

エレビスタ代表の石野拓弥は、起業家となったきっかけについてこう振り返った。

それまで弁護士を志していた彼だが、進路を一変。「会社を起こせば、社会を変えるヒーローになれる」と信じて早々に大学を中退し、起業の道を模索した。

......と、ここまで読んで「突拍子もない」と感じた読者は少なくないだろう。しかし、石野の“予測のつかない行動”はその後も続く。

どうすれば会社を、事業をつくれるのか。考えた挙げ句に彼は、日本を代表する経営者に、“真っ正面から”アポをとり、突撃することにした。

そのラインナップは、ソフトバンクグループ会長の孫正義、エイチ・アイ・エス会長の澤田秀雄、ドトールコーヒーの鳥羽博道など錚々たる顔ぶれである。

「2009年当時に公表されていた高額納税者リストを頼りに電話で交渉したり、講演会場に飛び込んだりしながら、面談を試みました。その結果、会えたんですよ。今思うと向こう見ずな行動でしたが(笑)」

あれから12年。石野はヒーローに憧れるただの若者ではなく、信念を持つ経営者へと成長した。

今回は、彼が築き上げた企業・エレビスタの創業ストーリーをご紹介したい。
 

若くして事業に成功。大金を手にしたが、何度も“騙された”


「孫さんから直々にお聞きした『これからはコミュニケーションの時代が来る』という言葉は、事業づくりにおいて多大な影響を受けましたね」

大学を中退した後、石野はWEBメディアの運用とPPC(Pay Per Click)マーケティングを事業ドメインとした会社を立ち上げた。初年度から年商2億円を叩き出すなど滑り出しは順調だったが、その後売り上げは頭打ちに。閉塞感を抱き始めていた頃、彼の元にあるオファーが舞い込んできた。

「SEOマーケティングを展開しているエフティーから、ボードメンバーにならないか、と。これは大海原へ飛び込めるチャンスだと思い、すぐにジョインを決めました。

当時はSEOが最先端技術だったこともあって、エフティーには数多くの引き合いがありました。ですから在職中は『できることはすべてやった』と言い切れるぐらい、がむしゃらに働きましたね。その甲斐あって、信じられないくらいの報酬を手にすることができたんです」

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経済的な安定を手にした一方で石野は、あることに気付き、同時にとてつもない虚無感に襲われることとなる。

「稼ぎには正直言って興味がない。もっと自分らしい事業を起こしたい」

彼は再び周囲が驚くような行動に出た。エフティーを退職した後、自分の進むべき道を探るべく、京都の善正寺に1カ月間、籠ったのだ。毎朝5時に起床し座禅を組み、自身のやりたいこと、やりたくないことを書き出す。それらが1,000個に達した時、彼は1つの解にたどり着いた。

「実は僕、昔からよく人に騙されるんです。学生時代から、人に貸したお金は普通に戻ってきませんし、経営者となってからは架空の出資話を持ちかけられることもしょっちゅう。高級時計の偽物を掴まされたこともあります。

時間をかけてじっくりと内観してみて、僕のような正直者が馬鹿を見ない“もっとも”なサービスを世に送り出したい......そんな気持ちがむくむくと沸き上がってきたんです」

太陽光発電売買サイトを買収。2年で取引総額180億円を達成


2012年、石野は「もっと“もっとも”を作る」をミッションに掲げ、エレビスタを創業した。かつて起業した会社と同様、主軸事業をメディア運営とWEBマーケティングの代行に据えた。

「SEOという大きな武器を得たとはいえ、以前と同じ仕組みで経営に臨んでもまた同じ壁にぶつかってしまう。そう思って2年目からは自社プロダクト開発に乗り出しました。でもこれがことごとく上手くいかなくて。ユニクロの柳井さんが言う、1勝9敗どころの話じゃなかったですね(笑)」

ハラル(イスラム法上で許された食べ物)向けのECサイト、暗号資産のウォレット......20~30ほどのプロダクトを立て続けに開発したものの、結果は惨敗。すべて撤退に追い込まれた。それまで事業化で失敗したことは一度もなかったという石野だが、プロダクト開発の難しさをまざまざと思い知らされたという。

2019年。石野は潮目を変えるべく、大勝負に出た。太陽光発電所の売買仲介ポータルサイト「SOLSEL(ソルセル)」を買収したのだ。

「一生をかけて尽力できるような新規事業を立ち上げたい。そう考えた時に、頭に浮かんだのが再生可能エネルギー領域でした。中でも固定価格買取制度(FIT)を終えつつある太陽光発電には事業可能性を感じて。制度を終えられるということは、発電コストが下がっているという証拠ですから」

SOLSELはもともと、売主から物件情報を取得し、販売・契約をサポートする代理店モデルで運営されていたが、エレビスタ買収後はビジネスモデルに大幅に変更。発電所を自ら買い取り、集客から契約、卸売、売買仲介、アフターフォローまでワンストップでサポートできる体制に整えた。

「この2年でSOLSELの集客力は約10倍となり、取引総額は180億円を超えました。ユーザー目線に立ったサービスの拡充に加え、当社が強みとするマーケティング力が功を奏したと自負しています」

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世界に、地球に、人に役立つ“本物”を届ける会社に


カーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギーへの世論の関心が高まる中、経済産業省は2021年7月、2030年時点での太陽光発電のコストが原子力よりも安くなるという試算を示した。このニュースはSOLSELにとって、間違いなく追い風となるだろう。

一方で、再生可能エネルギー領域における法整備はまだ完全ではないと聞く。こうした状況下でエレビスタは、ユーザーの安全・安心をどのように確保しているのか。

「太陽光発電で問題となっているケースのほとんどは『投資したのに、建設されない』といったプレビルド案件です。

一方、SOLSELが取り扱う物件の9割は、すでに稼働して実績のある中古の発電所。どれも自信をもってお勧めできる“もっとも”な物件が揃っています」

今後はアフターフォローにも一層力を入れていきたいと話す石野。すでに発電量や売電収入など、保有する太陽光発電のデータを一元化し、管理・分析ができるオーナー向け無料サービス「まとめてソーラー」はプレリリース済みだ。

「加えて、リパワリングは積極的に推進していきたいと考えています。

リパワリングとは、稼働済み発電所の落ちた発電量を復活させること。適正なメンテナンスを施しつつ、新技術を導入させることで発電量UPが見込めるのです」

テクノロジーを駆使するだけでなく、現場にもしっかりと目を向けながら、事業の成長に向け邁進する石野。自分らしい道をようやく見出せた今、彼は一体どんな青写真を描いているだろうか。

「世界に、地球に、そして人に役立つ“本物”を届けていきたいですね。

特に再生可能エネルギーは、自分がこれまで抱いていた思いをすべて昇華できる事業だと実感しています。このままカーボンニュートラルの実現に向け、時代と共に突き進んでいきたいです」

どんなに騙されても、人を憎んだことは一度もない。罪人を生み出してしまう社会が悪い──取材中、石野が強い口調で言ったこの言葉が忘れられない。きっとこれが彼らしさであり、エレビスタらしさなのだろう。

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Promoted by アサイン | text by Satomi Fukushima | photographs by Shunichi Oda | edit by Ryosuke Goto

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