SpaceX Falcon 9(Joe Burbank/Orlando Sentinel/Tribune News Service via Getty Images)
スペースXの衛星コンステレーションに抗議の声を上げているのは、アマゾンだけではない。ニュースサイトSpacenewsは7月、衛星通信事業者のViasatが、SpaceXのメガコンステレーションの拡大を阻止しようとする動きが連邦控訴裁判所で却下されたと報じていた。
今回のマスクとベゾスの争いは、NASAがスペースXに28億9000万ドルのアルテミス月面着陸計画を発注したことをめぐる、2人の争いに続いて生じたものだ。
NASAは昨年、このプログラムに関して複数の委託先に発注すると述べていたが、今年4月に資金面の制約を理由にスペースXのみに委託先を絞り、ブルーオリジンと防衛企業のダイネティクス(Dynetics)からの提案を断っていた。
ベゾスとブルーオリジンは、この決定に対して米国政府会計検査院に異議を唱えたが、米政府はこの判断が「合理的」であると反発した。ブルーオリジンは、その後、NASAを相手取った連邦訴訟を起こし、「今回明らかになった問題は、公正さを回復し、競争を生み出し、米国が安全に月に戻ることを確実にするために対処しなければならないものだと、固く信じている」と述べた。