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プルート・ピロー創業者のスサーナ・サリュー(c)Pluto Pillow

上下関係、ジェンダー、社内外の枠組みなどに縛られずに、チームや組織、あるいは業界に多くの実りをもたらした女性たちは、何を考え、どう行動したのか。

Forbes JAPANでは、これまでの考え方や既存のシステムを超えて活躍する女性にフォーカスした企画「Beyond Systems」を始動。翻訳コンテンツを含めたインタビュー記事を連載していく。



オーダーメイド枕のブランドとしていま勢いに乗る米スタートアップ「プルート・ピロー(Pluto Pillow)」。一時はコロナ禍の打撃を受けたが、ECの好調を受け、7月には新製品も発売した。

しかし、枕ブランドでありながらも、創業者のスサーナ・サリュー(Susana Saeliu)は、自身の情熱はいちプロダクトに直結するものでなく「すばらしい企業とブランドを構築する」プロセスにあるのだという。そう俯瞰し、事業を成長させる彼女の思考とは。


今年8月、枕メーカーの米大手「マイピロー」が連日メディアでとりあげられた。同社の最高経営責任者(CEO)マイク・リンデルの問題発言が原因だ。リンデルは、ドナルド・トランプ前大統領が8月13日をもって米国大統領の座に復帰すると述べるなど、陰謀説を広めているとして批判の声が高まっていた。

これを受けて、保守派メディアとして知られるFOXニュースもマイピローの広告掲載を拒否。さらに、世界第2位の小売チェーンであるコストコも、同ブランド製品の取り扱いを中止した。

枕の選択肢が減ってしまうようだが、政治的な議論に関わることなく睡眠の質を高めたい消費者には、マイピローに代わる選択肢がある。それが「プルート・ピロー」だ。


(c)Pluto Pillow

プルート・ピローは、「個人の身体データ、睡眠スタイル、好みに合わせたオーダーメイド枕を提供する、史上初かつ唯一のブランド」だと謳っている。購入するには、同ブランドのウェブサイトを訪れ、簡単なアンケートに記入する。その記入データは独自のアルゴリズムによって分析され、その人にぴったりのオーダーメイド枕ができあがる。

特許取得のプロセスにより作成される枕には、35種類以上のバリエーションが存在する。さらにプルート・ピローは7月末、同ブランドにとって初となるボディーピローの新製品「パフ(PUFF)」を発表した。


(c)Pluto Pillow

プルート・ピローはコロナ禍により、2カ月間にわたって製造拠点の閉鎖を余儀なくされた。そしてこれにより、注文済み商品の出荷は無期限の延期となった。そこで同社は、オーダーをしたものの商品がまだ届いていない顧客に対し、預かっていた代金の払い戻しを申し出ることにした。コロナ禍という先の見通しが立たない時期には資金が必要になるだろうという配慮に基づく判断だった。

「非常に厳しい決断でした。スタートアップであるがゆえに、一つひとつのオーダーが私たちにとってはとても大切なものだったので」と、プルート・ピローの創業者でCEOのスサーナ・サリューは振り返る。

「最終的には操業再開にこぎつけ、オンラインショッピングも人気となったことで、事業も成長を続けています。パンデミックのさなかに枕を試しにお店に行こうなんて、まず思わないですからね」

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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