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I cover young people doing big things

オーシャン・プレザント

上下関係、ジェンダー、社内外の枠組みなどに縛られずに、チームや組織、あるいは業界に多くの実りをもたらした女性たちは、何を考え、どう行動したのか。

Forbes JAPANでは、これまでの考え方や既存のシステムを超えて活躍する女性にフォーカスした企画「Beyond Systems」を始動。約3カ月にわたり、翻訳コンテンツを含めたインタビュー記事を連載していく。



TikTokで人気の占星術師「Witchy Kid(ウィッチ・キッド)」には、輝かしい過去がある。本名、オーシャン・プレザント(Ocean Pleasant)は、15歳で雑誌を創刊。投資家から資金も調達し、全米で販売するまでに成功させたが、わずか3年で廃刊を決めた。

24歳になった今、当時の自分を「私は、雑誌だけの少女だったんです」と振り返る彼女が、“起業家”という枠を出ることで得たものとは? 


オーシャン・プレザントは、ブレザーを着るのが嫌いだった。それでも彼女は、16歳だった2017年春、ツイードのブレザーを着た。それは、マンハッタンにあるメディア企業ハーストの役員会議室でのこと。居並ぶ同社幹部を前に、自ら起業した会社についてプレゼンテーションを行うためだった。

プレザントは当時、社会運動にフォーカスしたティーンエイジャー向け雑誌『Real』の創刊者としてエディターを務めていた。テキサス州に生まれ、高校中退後にティール・フェローシップ(若者向け起業家育成プログラム)から資金提供を獲得し、ニューヨーク市に移り住んでから1年半が経っていた。

運転免許すら持っていなかったプレザントが目指していたのは、米国の次なる素晴らしいティーン向けメディア企業を作り上げることだった。ところがその日、ハーストの役員会議室で彼女は、自分を抜擢しようと考える業界トップの面々を見回しながら、自分もその一員になりたい、とは思っていないことに気がついた。

15歳で“珍しい”雑誌を創刊


それから約6カ月後、『Real』の販路を、小売大手のターゲットなどを含む全米規模にに拡大するというオファーを受けながらも、プレザントは『Real』を廃刊した。

「ティーンエイジャー時代は、自分は何をしたいのか、どんな人間になりたいのか、何に興味があるのかを試行錯誤する成長期です。私はそこをスキップしてしまいました」とプレザントは話す。

「結局のところ、どのくらいの資金を調達できるのか、どんなランキングに自分の名前が載っているのか、スマホの連絡先に誰が登録されているのかといったことで自分が定義されたいのかについて、疑問を持ってしまったのです」

プレザントが『Real』を創刊したのは2014年のこと。当時TikTokはまだ誕生していなかったし、社会的不公正を批判する「ウォーク・カルチャー(woke culture)」も登場していなかった。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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