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John Moore/Getty Images

米国では8月初め以降、新型コロナウイルスに感染する子どもが急増、入院者数も過去最多の更新が続いている。新学期が始まったフロリダ州の公立学校では最初の9日間で503人の感染が確認されており、専門家らは「事態はさらに悪化する可能性がある」として、警戒を強めている。

米保健福祉省によると、新型コロナウイルスに感染、または感染の疑いがあるとして入院している子ども(18歳未満)は、過去最多の約2200人。米国立衛生研究所(NIH)が8月初めに発表した時点では約1450人だったことから、数週間で50%以上増加したことになる。

子どもの入院者数の増加が目立つのは、ワクチン接種率が全米平均を下回る14の州。最も多いのはジョージア州(人口10万人当たり1.43人)で、次いでフロリダ州(同1.38人)、アラバマ州(同1.16人)となっている。

また、学校がマスク着用を義務化することを知事が禁じたフロリダ州とテキサス州を含む南部を中心に、新学期が始まって以降、すでに数万人の子どもたちが感染者との濃厚接触で自宅待機となっている。

感染する子どもが増えているのは、12歳未満の子どもたちにワクチンの接種が認められていないことも理由のひとつと指摘される。また、接種が受けられる年齢の子どもたちの間で接種率が伸び悩んでいることも一因とされている。

デルタ株がその他の株より子どもたちを重症化させやすいことを示す証拠は今のところ確認されていないことから、感染者数そのものが大幅に増えていることが、子どもの感染が増える主な要因と考えられている。

米国小児科学会(AAP)によると、8月19日までの1週間に陽性が確認された子どもは18万人以上。7月22日までの1週間にはおよそ3万8000人だったことから、4倍以上に増えたことになる。

すでに満床の小児病院も


入院患者の急増により、多くの小児病院では、病床利用率が100%に近づきつつあるという。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、ルイジアナ州のニューオーリンズ小児病院ではここ数週間、小児集中治療室(PICU)で満床の状態が続いていると伝えている。

編集=木内涼子

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