ラルフローレンは、ZEPETO のアプリ内に50種類のファッションアイテムを用意し、ZEMと呼ばれるアプリ内通貨で購入可能にしている。価格は安いもので57セント程度、高価なもので2.86ドル程度だ。
ZEPETOは、ユーザーが自身の3Dアバターを作成し他のユーザーと交流するアプリで、約2億人が利用している。ラルフ・ローレンとZEPETO は、ニューヨークの実在するロケーションをバーチャル空間で再現しており、マディソン・アベニューの旗艦店やセントラル・パークなども登場する。
You’re invited to step into #RLxZEPETO
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Join us for a latte at Ralph’s Coffee, and shop our exclusive collection in our Madison Avenue Mansion — all within the @Zepeto_Official World of Ralph Lauren debuting August 27
Discover Ralph Lauren x ZEPETO #랄프로렌 #제페토pic.twitter.com/pIaKtHY1f7 — Ralph Lauren (@RalphLauren) August 25, 2021
アプリ内には、ユーザーが探索できる「クエスト」が用意され、9月にはK-POPバンドTomorrow x Together(TXT)が、バーチャルコンサートを開催する。メンバーはラルフローレンの3Dコレクションを身につけたアバターを披露し、ファンと一緒にバーチャルの自撮りを撮影し、SNSで共有可能にする。
ラルフ・ローレンのチーフ・デジタル・オフィサーでコンテンツ主任のアリス・デラハントは、「ZEPETOはアジア太平洋市場で最大のメタバースであり、我々にとって非常に重要な市場だ」と話した。
調査会社SensorTowerによると、2018年に始動したZEPETOは先月、世界で40万回ダウンロードされていた
ZEPETOとコラボを行うファッションブランドは、ラルフローレンが初めてではない。グッチも今年2月に、同社と同様な取り組みを開始しており、ナイキやザ・ノース・フェイスなどのアパレルブランドもZEPETOをプロモーションに活用した。さらに、現代自動車はバーチャル試乗会を開催した。
企業のマーケティング担当者は、仮想世界のエクスペリエンスで若いユーザーを引き込もうとしており、ゲームプラットフォームの「Roblox」や、エピックゲームズの「Fortnite」でも同様な取り組みが行われている。
一方で、バーバリーは米国のスタートアップ企業Mythical Gamesと提携し、ゲーム内限定のNFTコレクションの販売を開始した。