NFTへの進出も視野に
ラルフローレンとZEPETOのコラボは、デラハントによると「次世代の消費者を惹きつけるためには、バーチャルワールドでのイノベーションが不可欠だ」という信念に基づいたものだという。
「当社にとって、カテゴリーを超えてブランドをアピールすることは、とてもエキサイティングなことだ。物理的な世界には存在しないコレクションを通じ、新時代のクリエイティビティを追求していきたい」と、デラハントは述べた。
ラルフローレンは、ZEPETOのアプリ内のアクティビティから様々なデータを取得し、訪問者数や、交流の頻度、利用時間、アイテムの売上などを把握する。同社は、ZEPETOとの取り組みを始める1年前から、スナップチャットとのコラボを開始し、アバター制作アプリ「Bitmoji(ビット文字)」用のバーチャルコレクションを2000万人に利用させていた。
さらに、昨年11月にはARアプリを用いて店舗内に様々なアイテムを浮かび上がらせる取り組みを開始した。デラハントによると、ラルフローレンは現状ではまだNFTには進出していないが、「この分野に注視しつつ、デジタルアイテムや仮想空間の未来に向けた投資を行っていく」という。
「デジタル業界に身を置く者として、私個人もZEPETOやRobloxのユーザーであり、NFTのマーケットプレイスのOpenSeaにも参加している。私たち自身がバーチャルエコノミーの一員であり、この空間を愛している」と、デラハントは語った。