ビジネス

2021.08.27

新戦略が好調のメイシーズ、次なる仕掛けは「トイザらス復活」

Joe Raedle/Getty Images


玩具市場の成長は、メイシーズにとっても追い風に


IBISWorldが実施した調査によると、玩具産業は、1.9%のマイナスとなった2015~2020年から一転し、2020年から2025年までの5年間は4%の成長が見込めるという。玩具市場は競争が激しく、アマゾン、ウォルマート、ターゲットといった小売大手が、より小規模な地域の玩具店から市場シェアを奪っている状況だ。

メイシーズの第2四半期決算は好調


メイシーズの第2四半期決算を見ると、売上は2019年の同期比で5.9%増。コロナ禍により通常の営業ができなかった2020年の同期と比べると62.2%増を計上した。

メイシーズが自社ブランドに取り込んだ新規顧客は約500万人に達した。これは、2019年の第2四半期と比較して30%増という数字だ。

両社はウィンウィンの関係


メイシーズへのトイザらス店舗設置は、両社にとってウィンウィンの選択だ。トイザらスは、メイシーズで強力にブランディングされるポジションと、顧客がメイシーズに寄せる深いロイヤルティから恩恵を得ることができる。

また、メイシーズにとっても今回の提携は、デパートにとっては他の手段では調達が難しい玩具というカテゴリーで、並外れた幅広い製品ラインアップを確保できるメリットがある。さらに、メイシーズがデジタル分野でのプレゼンスを高め、より広い顧客層に向かう助けとなるだろう。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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