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2021.08.27 12:00

環境博士が立ち上げた「再エネ x ブロックチェーン」で三方よしのコーヒー

Image via su-re.co

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仕事や勉強のお供に、多くの人に親しまれているコーヒー。日本のコーヒー消費量は20年前に比べて3割増加しているそうだ。1日に何杯もコーヒーを飲んでしまうという人もいるだろう。それでは、そのコーヒーがどこからきているのか、生産地の状況に思いを馳せたことはあるだろうか。
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近年、多くの地域では気温上昇、降雨量の変化や海面上昇などの気候変動が、農業を続けることを困難にしているのが現状だ。気候変動によって、これまで通りの農業を続けることが難しくなり、作物の転換や失業を余儀なくされた農家もいる。コーヒーが日本に変わらず輸入され続けていたとしても、それを栽培する人々の生活状況は自然環境の変化による影響にさらされやすく、収入が安定しないことも多いのだ。

気候変動と、それにまつわる農家の貧困問題。それらを同時に解決するために、精力的に活動しているのが「su-re.co(シュアコ)」だ。チームを率いる高間氏に、インドネシア・バリ島で行われるsu-re.coのプロジェクトについてお話を伺った。

インドネシアの農家が直面する気候変動の問題


近年インドネシアでも、気温上昇や降雨量の変化、海面の上昇などの気候変動の影響が明確にあらわれている。特に、バリ島を含めた東インドネシアでは、気候変動によって今後降雨が減っていくと予想されており、農業への影響は計り知れない。こうした気候変動が続くと、作物や生態系への大規模な被害も免れないと推測されている。
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世界第4位の人口を誇るインドネシア。2億6700万以上の人口のうち、約30%にあたるおよそ7500万もの人が農業に従事している。気候変動は、農家にとって家計の収入源を揺るがす深刻な問題だ。気温や雨量の影響で農作物の収穫量が減ったり、海面上昇で農地自体が使いものにならなくなったりと、さまざまな危険性をはらんでいるからだ。

コーヒー農園
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su-re.coはこれまで気候変動が起こることを前提とし、どうすれば現地の農家が収入を安定的に確保し、向上させることができるのか、科学的な研究に基づいて考えてきた。そして、su-re.coが主体となり取り組むことができる、気候変動解決に向けた施策を実行しているのだ。

バイオガスキットとブロックチェーンの導入


気候変動に強い農作物を作ることを農家に勧める、農家が作った農作物を高い還元率で買い取るなどの対策を通じて、su-re.coは農家を支援してきた。一方で、農家を支援しながら彼らを苦しめる気候変動の問題を根本的に解決できないか、ということもあわせて検討してきたのだ。そしてたどり着いた施策の一つが「バイオガスキットの導入」だった。

収入が十分でない多くの農家は、LPGガスの購入が難しいことから、森林伐採で得た薪を燃やすことで日々の生活の熱源を得ている。しかし、薪を燃やして発生する二酸化炭素などの気体は、気候変動を助長する可能性があると言われており、農家の貧困を深刻化させる悪循環となっているのだ。
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文=IDEAS FOR GOOD 編集部

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