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2021.08.25 07:30

プラスサイズを統合、オールドネイビーが目指す「体験」とは


徹底的な調査から生まれた新たなフィット感


オールドネイビーは、徹底的な調査、顧客の意見、デザインの見直しをもとに、寸法合わせのプロセスとサイズ基準を変更した。

同社によれば、389人の女性の体をスキャンして、実際の女性の体にもとづくデジタルアバターを作成した。また、サイズ20~28の多数のモデルとともに、フィッティング相談会を実施して新しい型紙を作成し、小さいサイズから大きくしていく業界の慣行を一新した。さらに、サイズ8と20のフルタイムのモデルと協力し、大小どちらのサイズについても並行してあらゆるスタイルを検証できるようにした。

さらに、ボディイメージと関連するファッション上の関心事について、数百人の女性を対象とした聞きとり調査を実施してきた。

オールドネイビーでウィメンズ・マタニティ部門の販売を率いるAlison Partridge Stickneyは、「BODEQUALITYの開発を通じて、小売業界における女性へのサービス提供のありかたを再考することができました」と話している。

「女性がファッションとショッピング体験に何を望んでいるのか。それを理解する取り組みに着手したことをきっかけに、商品の寸法合わせやデザイン、店舗とオンラインでのお客様とのコミュニケーション方法まで、ビジネスのあらゆる面を改革するに至りました。その狙いは、すべての女性が『自分は歓迎されている、自分もそこに含まれている』と感じられるようにすることにありました」

オールドネイビーは、2004年にプラスラインを立ち上げ、2018年に米国の75の実店舗でプラスラインの販売を開始した。2019年には、そのうちの30店舗を、サイズ統合コンセプトに即した店舗に改装した。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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