東京ディープチャイナ

ウラジオストクのマリーナから無人島までは40分ほど

コロナ禍になって二度目の夏が過ぎ去ろうとしている。筆者は、2020年1月から、極東ロシア・ウラジオストクのいまの姿を伝える情報サイト「ウラジオストクチャンネル」の運営を始めた。

数年前、縁あって現地の人たちと知り合い、コロナ禍以前は年に数回現地を訪ねていたのだが、突然足を運ぶことができなくなった。いまは、彼らが送ってくれる写真や動画やレポートをもとに、毎週、記事を配信している。

「ウラジオストクチャンネル」を立ち上げた理由のひとつに、極東ロシアに対する古いイメージを変えたいという思いがあった。ソ連の解体から30年がたち、プーチン大統領による極東開発の大号令でウラジオストクのインフラは一変した。

とはいえ、見るべきなのはそれだけではない。当時の子どもたちはとっくに成人し、30代や40代となり、この街の主役となっている。この世代がもたらした生活文化面の変化にも目を向けるべきであろう。

ウラジオストクは、冬は海も凍るほどの寒冷の地だが、夏は驚くほど眩(まばゆ)く、明るい。最近、現地から届いたレポートも、日本海に面したビーチで楽しむ地元の人たちの朗らかな表情を伝えるものばかりだ。また彼らの投稿するインスタグラムでは、およそ北国の海とは思えない、美しく輝くビーチの光景が見られる。

それらは、これまでの極東ロシアのイメージを一新するものであろう。いますぐ旅立てないもどかしさはひとまずおいて、ウラジオストクから届いた2021年夏の便りを紹介させていただこう。

ウラジオストク観光の目玉は無人島めぐり


ウラジオストクの夏は、海一色に染まる。すでに本コラムでも報告していたとおり、市街地からビーチが近いのだ。

そのビーチのなかでも、大人から子供まで楽しめる場所が、クルーザーで訪ねる無人島である。

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個人所有のクルーザーやヨットが多数停泊するマリーナ

ウラジオストクのあるムラヴィヨフ・アムールスキー半島(以下「半島」と表記)の南にはたくさんの島が連なり、その多くが無人島だ。そこには透明度が高く、青い海が広がっている。

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クルーザーを停め、エメラルドグリーンの海で素潜りする

港町のウラジオストクにはクルーザーを所有している市民も多く、毎年夏になると、それらの無人島へ出かけ、海で泳いだり、素潜りしたり、磯でとれた魚や貝をクルーザーの上でバーベキューにして味わったりする。

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素潜りして捕った大ぶりの貝をその場でBBQする

文=中村正人 写真提供=ウラジーミル・ルセンコ

ツーリズム
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